20 正義か悪か 貴女side ページ22
3人との買い物で情報は何も得られなかったが、
代わりに新しい服を3着ほど買ってしまった。
今は皆とも別れ、1人愛車の停めてある駐車場へ歩いている。
皆にハーレーに乗れることが知られるのはまずいかと思って、お店とは少し離れたところに停めておいた。
すっかりあたりは暗くなってしまったが、
道中のコンビニの駐車場で見覚えのある車を見つけた。
あれは...白のRX-7...安室さんの...!?
今まで尾行してきた中で、このコンビニを使っているところは見たことがないので少し不審に思う。
暗くても目立つ金髪を見つけた。
間違いない。この車の主は彼だ。
車の外に出て、車に寄りかかりながらどうやら電話をしているらしい。
バレないように距離を縮め、なんとか声の聞こえるところまでたどりついた。
「____ええ.....はい...____で____動きは特に...すぐそちらに向かいますので...。では____」
ところどころ聞き取れないところはあったが、
プライベートではないことは確かだろう。
すぐそちらにむかう、ということは、組織のアジトにこれから向かうということ?
いつになく真剣な表情で黒っぽいスーツを着た彼は車に乗り込んだ。
まずい、追わないと。
急いで駐車場まで走り愛車のハーレーを出した。
幸い、さっきのコンビニからの道は一本道で、
少し渋滞していたので、信号待ちの列の中に彼の車を見つけることが出来た。
このままアジトに向かうのだろうか...
絶対場所を突き止めてやる...!!
少しばかり走っていくとある建物が見えた。
そしてそこで、彼の車が左折した。
「え...?」
思わず声が出てしまう。
彼が曲がったのは組織のアジトにはなりえない場所...
もはや、彼が組織の人間かもわからなくなる場所...
「警察庁...?」
警察庁の中まで入るわけには行かないので、
近くの飲食店の駐車場に入った。
もうすぐそちらに向かいます____
と、電話で安室さんは言っていた。
なので、電話の相手は警察庁内にいるということ...
口調からして恐らく上司だろう。
つまり、彼、安室透は警察庁の人間なの...?
組織の人間であることは間違いないだろうから、
警察庁から組織のスパイ...またはその逆か、
前者であるなら、彼は公安の人間ということになる。
彼は一体、正義なのか悪なのか...
確かめる必要があるね...
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零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます!中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります!! (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか? (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね! 応援してます! 更新頑張ってください!! (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ x他1人 | 作成日時:2016年5月5日 17時