15 約束 安室side ページ17
「へっ、やっ、その、どうしますかと言われても...」
照れているのか、動揺してるのかはわからないが、
その慌てている姿でさえ、可愛いと思ってしまう。
「冗談ですよ。好きな人なんていません!」
本当はあなたが好きです、なんて言えない。
言ってしまったら...あなたを危険な組織に関係させてしまうかもしれない。
報われないなあ...
「そ、そうなんですか!びっくりしました!」
少し気が抜けたような、へにゃへにゃとした笑顔。
うん、やっぱりその顔が一番好きだ。
「そういえば、トロピカルランドの話、覚えてます?」
この間ご飯を食べに行った時の話の種になってもらったチケット。無駄になってもらうわけにもいかないし、何よりAさんと色々なことをしたい。
「もちろん覚えてますよ!」
「よかった!それの日にちを決めてしまいたいと思いましてね、来週の日曜日とか、大丈夫ですか?」
本当は今週の、と言いたいところだが、
今週の日曜は本業の方がある。
「来週の日曜日ですか...ちょっと待ってくださいね
...大丈夫です!空いてます!」
厚めのスケジュール帳をめくって、そう答えてくれた。
「じゃあその日に行きましょう!
詳しいことは連絡しますので!」
喜びを体で表したくなる衝動を抑える。
Aさんがわかりました、と言うとお客様が来店されたので、2人でいらっしゃいませ、と声を合わせる。
このお客様...
「Aさん、そろそろ厨房の方やってみましょうか」
「わ、わかりました!やってみます!」
彼女を厨房の方に行かせ、僕が接客をする。
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか?」
日本人とはとても思えない色素の薄い髪に、女優帽を被った女性は流暢な日本語で話し始めた。
「そうね...バーボンをロックでいただけるかしら?」
「...申し訳ありませんが、当店では酒類は扱っておりませんので」
「あら残念だわ」
サングラスをしているので顔はわからないが、間違いない。Aさんに見られないように少し背をかがめて小声で話しかける。
「なんの用ですか...ベルモット」
____
リリィです。
私は学生でして、学生といえばなにか、そう。
テストです。やってきてしまいました。
つまり...更新が遅くなってしまいます...すみません。
テストが終わったら今まで通り更新させていただきたいと思います!期間中ももしかしたら更新するかもしれません!ので見捨てないでください...!
796人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - ギャグじゃない、ぴえんって、ギャグ大好き過ぎて草ギャグ大好きな人、好きです← (2020年5月8日 4時) (レス) id: 65b70f381b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - アオさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。作者、生きてます。更新したのでよかったらまた読んでやってくださいませ。 (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - のんのんさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます!中々亀さん更新になってしまうのですが...頑張ります!! (2019年8月8日 22時) (レス) id: 0b29ddadeb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - はじめまして。この作品暫く更新されていませんが、大丈夫ですか? (2018年5月5日 20時) (レス) id: e874f23264 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくいい話ですね! 応援してます! 更新頑張ってください!! (2017年5月7日 17時) (レス) id: 925f4d298b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リリィ x他1人 | 作成日時:2016年5月5日 17時