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林檎5 ページ6

エレベーターの中にそれぞれ立つ私達


きっまっず((



「異能者襲撃を予測した非常通路だ、霧もここまでは入れぬ」

「あの霧はいったいなんなんだ」

「あれは龍の吐息だ」

「龍…?」

「鏡花、お互いの異能力がない今なら、お互いの暗殺術で僕を殺せるぞ」



鏡花ちゃんは黙ったままだ



「どうした、僕との因縁を断ち切りたかったのではないのか」

「鏡花ちゃんはもうお前んことなんかなんとも思ってない!!」

「異能力が戻っていないこの状態で、決着をつけるか…」



始まったよ、痴話げんか


夫婦か手前らは…




「やめなさい、今殺りあっても何も利益がない…最優先事項は何か考えて」


冷静を保った口調でそういうと2人とも、渋々といった感じで睨むのを止めた




「異能力を取り戻す方法を知っている??」

鏡花ちゃんが問う



「方法は分かっている」

「なに!?」

「異能を倒せば所有者に戻る、この程度の情報すら知らぬのか」


いや、それ教えたの私だけど((




「お前の目的はなんだ」

「たぶん私たちと同じ」

「同じって…Aさんも」

「腐っても私はポートマフィアの参謀長…私たちの目的も澁澤龍彦」

「奴の臓腑を裂き、命を止める…ほかにヨコハマを救う方法があるか」

「僕たちは殺しはしない!!」



強い口調で敦君が反論する



「探偵社はそういう仕事はしないんだ!!」

「笑止…おめでたいな人虎」

「なに!!!」

「鏡花は仕事の趣旨を理解しているぞ…元ポートマフィアだからな、勿論Aもだ」




今まで黙っていた鏡花ちゃん口を開く



「私は日の当たる世界に出た…探偵社員になるためにポートマフィアを止めた、マフィアの殺しと探偵社の殺しは違う」



敦君の息をのむ音が聞こえた




「日の当たる世界に出たとしても…殺さなければならないなんて、とんだ皮肉」


綺麗事にしか聞こえない鏡花ちゃんのこのセリフに思わず本音が漏れる



鏡花ちゃんは可愛いけれど、所詮は子供…勘違いをしやすく、情緒も不安定




「Aさん…」

「マフィアの殺しも探偵社の殺しも、最終的にはヨコハマを守るための殺し…結局人を殺すことでしか得られない幸せや平和がある


今は殺す殺さないで悩んでいるより、自分のやるべきことをこなすのが、最優先事項」





淡々と言葉を並べる、やつがれくんも私の言葉に反論はないようだ






エレベーターが地下通路に到着した




「お前とはいっしょに行けない」


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ホウ酸(プロフ) - アイザックさん» おっとティッシュどうぞ((((青の時代はいいですよ← (2020年5月25日 9時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
アイザック - 作中に恋人繋ぎのシーンも......wwあっら鼻血が← (2020年5月25日 7時) (レス) id: cb0f0ed2ac (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» いやもうほんとですよ、文ストの公式わかってますね((何がとは言わない( ˙-˙ ) (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - ホウ酸さん» ねぇ、奥さん見ました?汚濁解除する時頬に手を添えたんだですよ…(((あれはもう。公式やっちゃっいましたね(?) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» ねぇ....奥さん、しかも太宰さんが頭押さえつけたんですよ??(((どこにとは言わない、真面目に発狂しましたね (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月13日 21時

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