四十三 ページ13
「隙って、作らせることってできんのかよ」
「できるよ、色々あるじゃんフェイントとか誘導とか」
ぐいっと悟の手を引きいて立たせる
「あのね、悟今私の攻撃避けるので精一杯でしょ」
「....そりゃ...」
「当たり前だよ、反撃なんかさせないし」
私がそう言うと彼はうっ....と苦虫を噛み潰したような顔をした
「傑も来て」
ちょいちょいっと手招きをして遠くにいた彼も呼んでくる
「今から、近接の、コツを、教えます!!!!」
「なんだそのテンション」
「急に本格的だね」
1人はじっとりとした目で1人は苦笑いで
まあそんなことはどうでもいい
「近接っていうのは、まあ難しいものでね、一人一人戦い方がもちろん違うわけ
それは個人には長所と短所があるから、その長所を伸ばして短所を補うっていう戦い方が大切なの」
「それがお前の場合は速さ重視の攻撃ってことなんだろ?」
悟がそう聞いてくる
「そう、私の場合は速さを極限まで極めたものが主なんだけど、私は力があんまりないから相手の力を利用するの」
「相手の力....」
「戦いの時には重心の移動が1番大事、それによって体幹とか攻撃の重みが変わってくるしね
その重心がかかっているところは自然と力が入って早くなり重くなる、そこの力を私は逆に受け流して逆流させてるの」
「全然わかんねー」
「まあ例えばだけど、始め!!って言われて動き始めた時に1番力が入ってるのはいつだと思う?」
そういうと2人は少し悩んで
「初動....」
ポツリと悟がそう言った
「大正解!!!!!初動って言っても、相手に攻撃を入れようとする攻撃の1番力が乗ってる時だね」
つまり殴る場合で言うと拳が攻撃対象に当たる寸前の時
「そこの力を受け流す、だから私に1発を入れれるのは、私より早かった時か、私に隙を逆に作らせた時かだね」
でももちろんそれ以外にも方法はある
「だから2人は自分の戦闘スタイルを探しながら、ひたすらに私に転がされ続けます」
最後にそういうと2人は「うげぇ...」といかにも嫌そうな顔をした
「じゃあ再開しよ!大丈夫怪我したら硝子が治してくれるから」
「お前に攻撃1発でも入れられたら俺にプリン買えよ」
「私はコーヒーゼリーがいい」
そんなことをブツクサと呟きながら位置に着く2人ににっこり笑って
「とれないから普通に買ってあげるよ」
結果はまあ...
お察しの通り
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年12月27日 17時