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推し68 ページ3

「それだけじゃない、抗争激化に保護ビジネスの契約解除…


はぁ…



ひょっとして向いてないのかなぁ

ねェ太宰君、A君どう思う??」



古びた社長椅子をくるりと回し私たちの方を向く森さん


周りには積み上げられたダンボールと、棚いっぱいの薬品のようなもの



治君は棚を眺めた後二つの薬ビンを取り出し、ビーカーの中にとぷとぷとつぎ込みガラス棒で混ぜ合わせている


なんでも本人いわく、高血圧の薬と低血圧の薬を混ぜたら楽に死ねるかどうか研究しているらしい

逆にどうやったらそのような自 殺法が思いつくのかが謎だ





「あのね森さん、お金がないとか、情報がないとか、部下からの信用がないとか…

そんなの最初から分かってたことでしょ」

「治君もその信用を置いていない部下に入るの??」

「さぁねぇ…」

「酷いなぁ…ところで君はなぜ高血圧の薬と低血圧の薬を混ぜているのかね?」

「まとめて飲んだら楽に死ねるかなぁって思って」



子供らしい表情でカチカチとガラス棒をかき回す治君




一言良いですか

とてもかわいいです(切実)






「太宰君、君は私が先代より首領の座を継いだときその場にいた…

遺言の証言者だ、そう簡単に死なれては困る」



森さんがそういうと調合できた薬を流し込もうとしていた治君はすんでのところでその手を止めた




彼の目が少しだけ、鋭くなる




きっと思い出したのだろう


彼らが先代の喉を�惜き切った時のことを




そういえば…探偵社と密会したときに太宰さんは「鬼は他者の内にも鬼を見る」といったとき



私を見たのはなぜだろう…




「A君、聞いてた??」

「聞いてなかったです」

「ひっどいなぁ」




森さんはそういってむくれた



「とにかく口封じをするつもりならとっくにやってるし、君がそんなに望むなら楽になれる薬を調合してあげてもいい」

「ほんと!?」

「そのかわり、ちょっとした調査を頼みたい」



そういって森さんは羽ペンを手に取り、金属製のデスクの引き出しからあるものを取り出した




「なぁに、大した仕事じゃないし、なんの危険もない」

「胡散くさ…」

「ヨコハマ疎開の中にある擂鉢街は知ってるよね?その近辺で最近ある人物が現れたという噂が流布している…」





あぁ…誰だっけ




「その噂の真相を調査して来てほしい


これは銀の託宣と呼ばれている権限移譲書だ、これを見せればポートマフィアの構成員は何でもいう事を聞く」

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るま - 凄く面白いので、更新待ってます! (2023年3月24日 14時) (レス) id: dd1d7bc19b (このIDを非表示/違反報告)
奏翔 - 続き気になります、、、更新待ってます。それとも、もうこの作品は更新しないのでしょうか? (2023年3月6日 21時) (レス) @page22 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年8月17日 17時) (レス) @page22 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 絶対完結させるって言ったのに…この…この大ウソつき!(´;ω;`)それでも待ってしまう僕はいるんだよなぁァァァァァァァ!!待ってます! (2022年5月1日 21時) (レス) @page22 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
えいり - 更新待ってます。中也と夢主の絡みが見てぇ← (2021年7月26日 21時) (レス) id: 74707b6955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月27日 14時

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