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推し63 ページ30

「試験??」

「入社試験だと思ったかい?




まあ、あながち間違いではないが…出会ってそうそうマフィアのボスに賭けを持ち出してくる娘の実力を見たかったんだ、”予言”なしでね」






なるほど、そういうことか







「そして君は見事誰の助けも得ずにその任務を遂行した



挙句の果てには私が仕込んだものだとも見越した…どういう事かわかるかね?


君の実力はポートマフィアに使われても良い力なのだよ」





そういって森さんは優しく微笑んだ







ウィィンと音がして、あたりを包んでいた黒のバインダーが天井に吸い込まれ、美しいヨコハマの街並みが眼下に広がる









「それと最後に、一つ聞いてもいいかな??」

「なんでしょう…」

「なぜ君は私のことを”森さん”と呼ぶのかね??」

「それは…首領命令ですか??」

「う〜ん、いや別に森さんのままで構わないけれど、気になってね」



それは簡単な事だ






「私が忠誠を誓っているのは中也ちゃんですから」




そう、私が忠誠を誓っているのは中也ちゃん



恩人であり、推しであり、思い人であり、師範である彼だ






彼が森さんに忠誠を誓っているから私も誓う

だが、私自身はまだ森さんを信用していない





「ソーシャルディスタンスです」

「フフッ…そうかそうか、だがいいのだよ」

「怒らないのですか?」

「素直すぎるのも困るねェ」

「太宰さんに回りくどいと言われましたので」

「太宰君らしいね…先程の質問だけれど



怒らないよ、私はあくまでポートマフィアの首領であり奴 隷だ

私に忠誠を誓ってくれるのはありがたいが、結果的に私が一番求めているのはポートマフィアへの忠誠だよ




だから君が中也君に忠誠を誓っているのであれば、問題はない



なぜなら彼は私にもポートマフィアにも忠誠を誓ってくれた優秀な駒だからね」




森さんはそういってわが子のことを語る父親のように嬉しそうにそういった




「そうですか…中也ちゃんがここにいるかぎり、私はここを離れるつもりは毛頭ありませんよ?

それに…

ここの人たちは、大好きなので」



そういってほほ笑むとなぜか森さんが照れたように笑った




「森さん、私が覚えていることをすべて言いましょう

このヨコハマはかつてない危機に見舞われますが…






この街並みは守られるので、大丈夫ですよ」




美しい街並みを見据えながらそういうと森さんは「そうか…」といって私と同じ方向を見つめた

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琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» わぁお 真逆の同じ身長w (2020年5月27日 5時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» あwちなみに私も同じですwww (2020年5月26日 6時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» そして主人公ちゃんと身長が同じです(笑) (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 琥月(こづき)さん» 愛を叫ばせてるだけです!!それは嬉しいですねありがとうございます!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
琥月(こづき)(プロフ) - ホウ酸さん» 主人公ちゃんのキャラ好きです! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 28a617331c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月19日 18時

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