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「うー…寒いなぁ…」



事故から数日後、私は屋上にいた。



いつしか屋上は私の落ち着く場所の一つとなった。



「A。」



そしていつも耕ちゃんが来る。



暖かいカフェオレと上着を持って。



「藤川から少し聞いた。やっぱり怖かったんだろ。衝突事故。」



否定はしない。



怖かった。



「…私はさ、今まで過去から逃げ続けてたんなだなって…最近思うんだ。」



耕ちゃんは黙って聞いていてくれた。



「でもね、翔北の皆に出会えたから私、過去と向き合えた気がするんだ。耕ちゃんともまた会えたし。」



耕ちゃんは微笑んでくれた。



「おばあちゃんなら大丈夫だよ。私も出来るだけ面倒見るし…ありがとうって言いたいし…」



私がここにいる全てをたどれば原点はおばあちゃんだ。



おばあちゃんが私を引き取って育ててくれたから…



「…もっと、良い医者になりたいな…」



「あぁ。」



そういえば…耕ちゃんは名医になるための答えは見つかったのかな?



まあ、訊かないでおこっと。



「その前に…謹慎か…分かってはいたけど。」



私達フェローは消防の指示を無視して治療を続けた為、謹慎処分がくだったのだ。



後悔はしていないけどね。



「私…入院だってさ…トホホ…」



そりゃ…最近コントロール出来てなかったよ。



反省は…しているよ…



「万全な状態で復帰できるなら良いだろ。」



「…そうだね。」



良いリスタートをきれるように…



「入院生活頑張りますか。」



意気込みをして私達は医局に戻った。



私はここの皆よりハンデを持っているかもしれない。



でも…気付いた。



仲間がいればハンデなんて関係ないと…



さぁ…私は今日も…



患者さんのもとに飛んでいくんだ…




1stシーズン編 end

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本ニャン(プロフ) - シロップさん» 物語の中身としてはあまり気にせず思いきって書くことがポイントです!気にしすぎるとかえって書きたい事が書けませんからね。あとは他の作品を読んでいいと思った事はどんどん真似しましょう!たくさん書くことが一番良いです!参考にしてもらえたら嬉しいです(*^^*)っ (2018年7月14日 18時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ(プロフ) - 本ニャンさん» 作品を書く時のコツとポイントを教えてくださいませんか? (2018年7月14日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» はい!何時でもコメントしてくださいね!応援してます! (2018年6月15日 23時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - いえ!またアドバイスしてもらってもよろしいでしょうか? (2018年6月15日 23時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» そう簡単な事ではないですが、勇気を出すことも大切だと思います!違反を受けてしまった場合は素直に削除するしかありませんけどね。この拙い言葉でルビーさんが勇気を出してくれれば私は嬉しいです!生意気ですみませんm(__)m (2018年6月15日 22時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:本ニャン | 作成日時:2018年5月11日 7時

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