検索窓
今日:2 hit、昨日:98 hit、合計:629,261 hit

1st 23 ページ24

私には両親がいない。



もともと家を離れる事が多かった二人だけれど、この世からいなくなってしまった。



頼れる親戚もいなく、施設に預けられそうになった。



そんな時に一人の人が声をかけてくれた。



『Aちゃんは一人じゃないよ。私達と一緒に暮らそう?』



あの時の温もりを私は一生忘れない…









 









 









病室に行ったけれど、まだ眠っていたので医局に戻ってきた。



医局には白石先生と緋山先生、藤川先生がいた。



そして…何故かこんな会話になった。



「藍沢、両親に育てられてないらしいよ。」



何でその事を藤川先生が知っているの…!?



驚きを隠せなかった。



「そうなの?」



「子供の時両親が離婚して引き取られた母親もすぐ亡くなって、藍沢はおばあちゃんに育てられたんだって。」



「じゃぁ両親共いないの?」



「だからだよぉ。アイツの歪んだ性格はぁ。そっからきてるんだなぁ。くぅ〜悲しい話だねぇ。ッイテッ」



「噂好きの男ってサイテー!」



「聞くだけ聞いといてそれかよ!」



何で…何で…何で何で何で!!!



「青井先生…?」



白石先生が心配そうに声をかけてくれた。



でも、そんなのはどうでもよかった。



ダンッ



私は書類を机の上に叩きつけた。



「何で軽々しくそんな事が言えるの!?藤川先生ってすぐに人の挙げ足を取るよね!?」



「なっ…どうしたんだよ。あっあれか?幼なじみを悪く言われて…」



「サイッテイ…何も知らないくせに…あ…そっか、何も知らないからか…」



「ちょっと、青井先生落ち着いて。藤川先生も悪いと思うから謝って。」



白石先生が宥めるけど…



そんなの必要なかった。



「人を失う辛さが分からないもんね。よくそんなので医者やってられるね!」



医局を飛び出した。



最近そんなのばっかりだ。



でも…耕ちゃんを悪く言わないで欲しかった。



悔しかった。



屋上に頭を冷やしに行った。

1st 24→←1st 22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
672人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

本ニャン(プロフ) - シロップさん» 物語の中身としてはあまり気にせず思いきって書くことがポイントです!気にしすぎるとかえって書きたい事が書けませんからね。あとは他の作品を読んでいいと思った事はどんどん真似しましょう!たくさん書くことが一番良いです!参考にしてもらえたら嬉しいです(*^^*)っ (2018年7月14日 18時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ(プロフ) - 本ニャンさん» 作品を書く時のコツとポイントを教えてくださいませんか? (2018年7月14日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» はい!何時でもコメントしてくださいね!応援してます! (2018年6月15日 23時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - いえ!またアドバイスしてもらってもよろしいでしょうか? (2018年6月15日 23時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» そう簡単な事ではないですが、勇気を出すことも大切だと思います!違反を受けてしまった場合は素直に削除するしかありませんけどね。この拙い言葉でルビーさんが勇気を出してくれれば私は嬉しいです!生意気ですみませんm(__)m (2018年6月15日 22時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:本ニャン | 作成日時:2018年5月11日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。