五 ページ6
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やはり、その次の日からみんなの態度は明らかに変わった。
扉を開けると、冷たい視線。
挨拶しにくるやつなんて、もってのほかだ。
私だってそんなのは望んでいない。
こんなぐらいなら、別にずっとこの調子でいい。
「ねぇ」
ヘッドホンをつけようとすると、話しかけられた。
見上げると、4人いる。
片岡、中村、岡野、不破。
そいつらが私の周りに立った。
不破の後ろに桐ヶ谷がいて、わざとらしく震えている。
彼女を、倉橋、矢田、茅野が慰めているってところか。
「せめて、零に謝ったほうがいいと思うけど」
『……は？』
岡野の声に、間抜けな声が漏れた。
「腕を切って突き落としたのに謝らないのは流石に」
「せめて、人としてのマナーは守らないとさ」
『……はぁ？』
持っていたヘッドホンから手を離して、4人を見上げた。
『謝る意味がわかんないんだけど』
「なっ…」
「柊さん、零に怪我させたんだから！」
「人としてのマナーは守らないとじゃないの？」
『だから、意味がわかんないんだってば』
謝る必要はないんじゃないの。
『証拠もないのに、勝手に悪者にしないでくれる？』
「証拠って…零が言ってるんだけど？」
『それだけ？桐ヶ谷が嘘ついてるって考えないの？
たいした証拠もないのに、勝手に人を疑うって。それこそ人としてどーよ？』
久しぶりにこんなに話した気がする。
なにも言い返せなくなると、なんとしてでも言うことを聞かせようとする。
今回の中村がそうだ。
「うるさい！屁理屈ばっかり……！」
『あぁ、なにも言い返せないんだ？だから殴って怯えさせようとしてんの？残念、なんにも怖くないから』
すると、私を睨みつけながら、バンッと机を叩いた。
『なに？そんなことしてビビると思ってんの？』
ドスの効かせた声で言うと、少し怯えた。
「さぁみなさん！授業を始めますよ……ってにゅや！？どうしたんですか中村さん柊さん！喧嘩ですか！喧嘩はやめてくださぁぁい！！」
この空気を壊したのは先生。
やっぱり先生には逆らえないのか、
不満そうな顔をして離れて行った。
その姿を一瞥しながら考えた。
桐ヶ谷はこんなことをして、なにが楽しいんだろう。
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かなた - 村瀬かなた (2022年3月3日 0時) (
レス) id: 00efd697b4 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 私、裏切り小説好きでそればっか読んでるけど、この作品トップスリーに入る位好き！ (2018年3月21日 22時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
茘枝(プロフ) - わらび餅さん» そうですね。それでは、早急に対処します。忠告ありがとうございましたm(_ _)m (2016年8月30日 8時) (レス) id: 97924ff770 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 茘枝さん» 暴力暴言が主にキャラヘイトに入ってしまうんですね。ですから全部直すとなると難しいのではないかと思われます。ですからいっそのことパスワードにしてはいかかでしょうか。 (2016年8月30日 7時) (レス) id: bcabe2a7f4 (このIDを非表示/違反報告)
茘枝(プロフ) - わらび餅さん» 返事が遅れて申し訳ありません。ヘイトに当たりそうな場所を少し変えさせて頂きました。「ここを変えたほうが」と言うのがあればお手数ですがコメントをお願いします。主に変えたのは屋上の下りなのでそこを見てもらえれば。 (2016年8月29日 23時) (レス) id: 97924ff770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茘枝 | 作成日時：2016年2月11日 22時
