episode25 K side ページ25
しげが他の女子と手を繋いで喋っていた時、俺はまだ全然しげのことを分かってなかった
あの日の夜、しげから来た一通のLINE
しげ神ちゃん、話がある
とも:なんや、Aに酷いことしといて:#7fff00)
しげその事についてなんや、Aに話してもうたら、もうAは俺の事嫌いになるから
いつものしげじゃなく、なんかある時のしげの返し方で、俺はとりあえずしげの家に行った
in重岡家
重「ほんでな、話なんやけど」
神「おう」
重「おれ、母さんが病気にかかってもうて」
そこから、しげの母さんが病気にかかって東京の病院に行かなあかんくなったこと、だから2ヶ月後にはこの大阪を出ること
絶対的に治る確率は低い病気でもなんとか治療費を出してでも母さんを救いたいっていう気持ちと
2ヶ月後にはもう顔も合わさんなるであろうAのこと
重「俺さ、Aのこと好きすぎるから会えんくなるのはものすっごい辛い、けど母さんのことがあるから、どうしても俺の甘えは通じんくて」
頑張って絞り出してる言葉
しげの頬を伝う涙
重「だから、こんなこと最低やって思った。」
自分の容姿を使って、金持ちの女子と付き合って、無理に仲良くするしか方法しかなかったこと
そのためにはAと別れなあかんこと。
だから、嫌われようとしたこと
だから、あの日わざとAのおる所に行ったこと
なあ、分かるやろA
全部Aを考えて、しげが苦しみながら考えた結果がこうなんや
しげは、Aを忘れてなんかない
逆にずっと思ってるよ
それを、言いたいけど言えへんのや
それが、わかった瞬間、俺はしげに協力しようと思った
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作者名:さーや | 作成日時:2019年7月12日 21時