TH × JK 【短編】 (ページ36)

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▽ジョングクが病院へページ36

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ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯ…

規則正しいリズムでモニターの機械音が鳴り響く。

「っ……」

彼は目を瞑り、ベッドの上で懸命な治療をされている。

ｰ約1時間前ｰ

JK「次どこ行こうか。」

「ん～…海とか？」

JK「え、高速乗らなきゃじゃん。笑」

「えーダメ？じゃあ…」

JK「いいよ、Aの行きたいとこ行こうか。」

私はジョングクとのドライブデートで心を踊らせていた。

行く宛が無くなったため、グクは私に行き先を尋ねる。天気も良いし空気も暖かかったから海がベストなんじゃないかと思った。

そして、高速道路での走行中。

「結構スイスイ進むね。」

JK「ね、いい天気だから渋滞してると思った。」

「海…楽しみだな♪」

JK「…笑何それ、超可愛いじゃん。」

「は！？//」

JK「嘘。」

「…」

JK「笑冗談、いつもAは可愛いよ。」

「何よそれ……」

JK「Aっ！！！！！」

「え、？」

ﾀﾞｰﾝｯｯ!!!

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突然前から車が逆送で暴走して、私たちの車へ突っ込んだ。

グクは咄嗟に私を庇い、幸い私はグクに包まれ軽い打撲で済んだ。けど、、

私を庇ったジョングクは頭を強打し、割れたフロントガラスの欠片が数箇所刺さってしまった。

今は軽い脳震盪だと思われ意識不明。皮膚がガラスで切れて、所々赤黒い血が見える。

「グクっ…」

医師「あまり見られない方がいいかと、、こちらへどうぞ。」

医師に連れられ、部屋の外へ出た。

自分が憎くてしょうがない。私が海に行きたいなんて言わなければ。私を庇ったからグクがこんな目に。自分を恨むことしか出来ない。

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1時間後、扉から医師の方が出てきた。

医師「終わりました。あと、意識も戻られましたよ。」

「、！」

その部屋に駆け込み、グクの元へ走る。

「ジョングガ！」

JK「A…」

「ごめん、ごめんなさいっ…！」

JK「お前は何も悪くないだろ。笑」

弱々しくグクは笑い、頭を撫でてくれる。

JK「もう大丈夫。心配かけてごめんね？」

「っ…抱きついていい？」

JK「傷口が開かない程度にね。笑」

ｷﾞｭｯ

JK「はぁ…Aが無事で良かった。」

どこまでも自分より私を心配して、、

いつもと変わらない逞しいグクの腕に抱き締められた。

fin.