TH × JK 【短編】 (ページ15)

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【第8弾】もしBTSのVと偶然出逢ったらページ15

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「やばいやばいっ…！」

あと10分で仕事場に着かなければ行けないのに、私としたことが30分も寝坊してしまった。

そのせいで今日は朝食抜き。

やっとの事で職場の近くの階段まで来た。

これを上れば着く！そう思って踏み出そうとした時、

老人「……」

隣で大きな荷物を持ったお婆ちゃんも階段を上ろうとしていた。でもそのお婆ちゃんは、腰もわるそうで上がれそうにない。

…ここは助けるべきだよね、でも私も時間が…、、私もそこそこ多い荷物もってるからあんな大きな荷物運べるかな…あーどうしよっ…

「…よし。」

一旦上るのは止め、大変そうなお婆ちゃんの元へ駆け寄った。

「お婆ちゃん大丈夫？持ちますよ。」

老人「あぁ、ありがとう。でもあなたも荷物多くないかしら？」

「大丈夫、こう見えて私結構力あるんですよ？」

老人「あらそうなの？心強いわね。」ﾆｺｯ

嘘です、朝食を抜いたただのOLです。←

なんてことは無論言えず、お婆ちゃんから大きい荷物と少し小さい荷物を受け取り、並んで階段を上った。

「…ふぅ……」

老人「やっぱり辛いでしょ？ありがとうね、もういいですよ？」

「大丈夫ですって。」ﾆｺｯ

そう笑ってみせるけど、、

嘘ですぅ(泣) 誰か助けてくださいっっ！←

そんな私の願いが叶ったのか、急に片手が軽くなった。

「？」

隣に人の気配がして、向いてみると背が高く目元のキリッとした青髪の男性が立っていた。

男「こっち僕が持ちますよ。」

「あ、ありがとうございます…。」

老人「あら、ありがとうね。」

そんな彼は軽々大きな荷物を片手で持ち、隣に並んで階段を上がる。

…何か、見たことある気がするんだよねこの人。でもマスクをしてるため思い浮かばない。

派手な髪色してるのに、似合っちゃうなんて相当カッコイイ人なんだろうな。

そんなことを考えていたらあっという間に1番上に着いた。

老人「ここまでで大丈夫。ありがとうございました。」

そう言ってお婆ちゃんは去って行った。

「あの、助かりました。ありがとうございます！」

男「いえ、大変そうだったので。」

私には時間が無いためお礼だけ言って職場へ走った。

TH(男)「…綺麗な人だったな。」

あの彼がBTSのVと私が知るのは、もう少し先の話。

fin.