救世主。３

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裕翔side




今まで臨機応変に戦っていた知念があんなにあっさりとロスにやられてしまった。





さすが自分で四天王と鼻を高くするだけある。





裕「おい、山田はどこだ！」

ロ「山田？あぁ…ルシファーのことか。あいつなら今頃お前らの仲間を殺しているところだろう。」

裕「は？」

知「なん…だとっ！」




山田が俺たちの仲間を殺してる？それにルシファーって名前はなんだ？




ロ「ルシファーはもはやお前らの仲間ではない。俺たちインベーダーの四天王として生きていくのだ！」





山田がインベーダーの四天王！？






っていうことはあいつと同じ強さで俺たちを殺そうとしているのか？






裕「そんなの…そんなことを……信じるわけないだろ！！！」





俺はロスに向かって左右から渦風の必殺技の巨大な竜巻を出現させてロスを飲み込ませた。





ロ「あまいな！！はぁっ！！」




たしかに竜巻に飲み込ませたはずなのに、ロスは1ミリたりとも動かず、竜巻を気の迫力だけで消してしまった。





裕「そんな！」

ロ「お前らみたいな弱者がこの世界の救世主だって？笑わせてくれるな！」

裕「がはっ！！」





竜巻を消したと思ったロスはそのまま俺の鳩尾を殴り、俺はその場で蹲りながら倒れてしまった。





強い、強すぎる。





今まで戦った相手とはレベルが違すぎる。





こんな強敵どう戦えばいいんだ。





知「うぉりゃぁあ！！」





必死に考えていると、投げ飛ばされた知念がまたロスに向かって蹴り技をしてきた。





ロ「ふんっ！すぐにはくたばらないか。救世主という肩書をもらってるだけはあるな。」




不意打ちで知念は蹴りに入ったのに、またロスは知念の左足を片手で受け止めていた。






こいつ、反応速度が尋常じゃない！






図体が大きいくせして動きは速いなんて！





知「はあっ！！」





またさらに窮地に追い込まれて考えていると、知念は空いている右足も光らせてロスに蹴りかかった。





ロスは咄嗟に知念から離れて蹴りを避けた。





ロ「おっと。ほう、少しはやるみたいだな。」

知「ゆーと、考え込んだって仕方がないよ！僕たちが負けるわけないじゃん！」





俺が焦っていることに気がついた知念が俺に向かって叫んだ。

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