救世主。３

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圭「俺は、山ちゃん含めて全員で元の世界に戻れるようにルシファーと戦って山ちゃんを助ける！！」






圭人の決意を聞いて、クヨクヨしていた自分の目が覚めた気がする。







有「圭人……そうだな。獅攻拳！！」







今まで、操られていても大切なメンバーの山田と戦うことに躊躇ってた自分が嘘のように圭人と互角に刀を交える山田に殴りかかった。








それを山田は咄嗟に圭人から離れて避けた。







有「山田、俺たちはルシファーを倒してぜっっったいにお前を助ける！！」

山「…っ！」

有「ぐっ！！くっ！！」






山田に向かって叫ぶと、それが気に入らなかったのか山田は高速で俺の懐に入り俺の鳩尾に拳を入れた。







でも、俺は間一髪でその拳を両手で受け止めるけど、殴られた勢いでそのまま壁に叩きつけられた。








有「がはっ！！！」

圭「大ちゃん！！」

山「……死ね。」






俺が壁にもたれながら崩れ落ちると、山田は俺にトドメの一撃を入れようとこっちに走ってきた。







そこに圭人が走ってくると、山田は近くに転がっていた大きめの岩を圭人に向かって避けられないくらい大量な数を蹴飛ばした。







有「圭人ー！！」

圭「乱れ斬り！」







岩が圭人にぶつかると思って叫んだ瞬間。







圭人が技名を唱えると、手にしている２本の刀を緑色に光らせて、飛んでくる岩をいくつも切り刻みながら俺の元へ寄ってきた。








圭「大ちゃん、大丈夫？」

有「圭人お前……かっけえな！！」

圭「……へ？」





あんな大量に岩が飛んできたのにそれをびくともせず切り刻むなんて。






有「お前やっぱ強えんだな！」

圭「そんな目を光らせてるなら怪我は大丈夫そうだね。」

有「おう！少し痛むけど救世主になったおかげで身体が多少は丈夫になってるからな！」





俺は圭人に手を貸してもらいながら起き上がった。





圭「でも、強いね…山ちゃん。」

有「おう、でも負けねえ！！」






俺は真っ直ぐ山田の方を見た。





すると、また山田は俺の前に近づいてきた。






山田に剣を振り下ろされると、俺はそれを間一髪で横に避けて山田の鳩尾を殴った。

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