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『…誰も居ねぇのになんで警備なんか…』
夜中、誰もいない場所を警備していた
正直必要ないとは思うが朝6時までは居なければいけない、今は4時。
あと2時間だ
「うぅ"…」
どこかで小さく聞こえた声
周りを見回し懐中電灯を当てると青髪の人が横になっていた
『…どうしたんですか』
近寄り声をかけてみると目を開けて俺の方を見て「腹…減った…」と呟いた
そんなに食べてないのか?とは思ったが腹が減ったんなら何か買ってやろう
『じゃあちょっとコンビニ__』
言いかけた時、その人が手首を強く掴んだ
行くなって事か?でもそれだと餓死しそうだし
「…お前の血…」
『…はぁ?』
お前の血、と言った相手の目はぎらついていて今にも食い散らかしそうな感じだ
でも流石に知らない奴に血をあげるなんてことはしない
その前にあげたくない
『名前も何も知らない吸血鬼に血なんてあげるわけないだろ』
「…お前めちゃくちゃ甘い匂いすんだよ、…名前教えたら血ぃくれんのか?」
『名前教えてもあげねぇよ、トマトジュースで我慢しろ』
「……はぁ、分かった…
あと食いもんも何か買ってきて」
『分かったよ…』
俺はパシリか、なんて思いながら近くのコンビニに歩いて行く
何を買えばいいんだろ、トマトジュースと…適当に弁当でいいか、腹にもたまるだろう
そして戻りあいつに渡す
「…おおお…!弁当…!」
吸血鬼でも普通の食べ物は食べんのな、めっちゃ美味そうに食ってる
そしてチラリと見える歯、長くて細くて、あれで刺すんだなぁなんて思った
「あ、俺の名前は有栖川帝統!」
『おぉ…俺は二階堂A、…次はなんだよそんな目して』
「寝床がねぇんだ…!1日でいいから泊めてくれ…!!」
顔の前で手を合わせてそういう、1日か…
こいつの腹も満たされてるだろうし泊めてやってもいいけど…
『…いいよ、でも腹が減ったらすぐ俺に言え、』
「おうっ!」
よし、これでいい。
吸血鬼なんて泊めるの初めてだ
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いぼてん酸 - ウワー!!私の好きな吸血鬼系だーヾ(´∀`*)ノ!!!ありがとうございます!!というかみんな推しです!うれしいです!これからも頑張って下さい! (2020年10月14日 12時) (レス) id: 2bf0614b2f (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 何か涙出た (2020年5月7日 16時) (レス) id: a6ed573a69 (このIDを非表示/違反報告)
琉斗(プロフ) - 面白かったです!!左馬刻助けEndもみてみたいです! (2019年6月14日 23時) (レス) id: 18dfa94b2f (このIDを非表示/違反報告)
108くん(プロフ) - いつも楽しみに見ています!更新頑張ってください! (2018年11月14日 23時) (レス) id: 0273a6e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俺 | 作成日時:2018年11月8日 13時