‘ｶﾝｹﾂ’アイツが嫌いで妬ましい【竈門炭治郎】【蝶屋敷組】

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しのぶ視点

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「はあっ…はあッ…！」




『私はここを出ていくよ』そう言った後、Aは何処かへ行ってしまった。


直ぐに追いかけたが数秒で見失ってしまった私を憎む


あの足の速さだと柱…少なくとも甲や乙には匹敵する速さだ。だけどAは己。今まででもあの速さは見たことなかった。



考えていると、私の頭に答えが出てきた。



____最後にAと訓練したの、何時だっけ



答えは三か月前。炭治郎君が来てからは一回も炭治郎君に夢中で訓練をしたことはないし、寧ろ
私の方がAの訓練も後回しにしていたんだ。



私の大馬鹿。せっかく柱にもなったのに



なんで血反吐を吐くような訓練もしたのに、姉の仇を取るために藤の花も毎日摂取しているのに
なんで気付けなかったんだ。これじゃ姉さんに顔向けできない。


考えながらにも着いたのは崖。こんなところにAがいるわけないのにね



…そう思っていた。



「A…？」



Aが、崖の淵に立っていた。

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