‘ｶﾝｹﾂ’やっぱり嫌いで妬ましい【竈門炭治郎】【蝶屋敷組】

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十二時を回り、元凶の少年と悲劇の蝶達には今までの記憶が流れ込む




楽しかった前世も





ナニカが壊れた前世も





また会えた今世も





何も出来なかった今世も







嗚呼、結局変わらなかったじゃないか





これじゃあまたやり直し(・・・・・)だ。






少年少女はソレに身を委ねた




少ない意識の中、朦朧と考える




本当は貴女の言う通りにして関係を無かったことにしたい




関わらなくて良いんだ。それが罪滅ぼしとなるなら





だけど出来ない






許されないのだ





あの子は神に選ばれし子だった




その子を私達は蹴落とすような事をした





ふわふわと宙に居る様な感覚にも慣れ、気付けば後悔だけがその場に落ちる






チクタク、チクタク






時の時計が脳を掻き混ぜた





シュっと音がしたと思い、ゆっくりとゆっくりと確認するように目を開ける





ちゅんちゅんと小鳥が鳴くのとカレンダーを見て、もう何回も慣れた事を実感し



ふーっ


と溜息を吐いた




何せここは××××年、四月○日






『Aが高等部二年生になる日だ』






やっと気づいたか





この世界は高等部三年にAが気を許さないとループをすることに

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