5.「大将」 ページ7
薬研の所に行くと、薬を調合している薬研が居た。
『薬研、』
小声で話しかけると、すぐに気付いたようでパッと振り返った。
薬研「ん、どうしたー？怪我でもしたか、たーいしょ」
ふわりと優しい笑みを浮かべ、「大将」と呼んでくれる薬研。
私のことを主や大将と呼んでくれる人は少ない。彼らの言う「主」は、私ではない。都湖の方なのだ。
だから大将と呼んでもらえることが嬉しくて、自然と笑みがこぼれる。
薬研「で、どうしたんだ？」
『あ、っと…指、包丁で切った。』
薬研「まーた切ったのか。んじゃ、ちょいと診させてもらうぜ。」
手慣れた手つきで、優しく包帯を取っていく。
まだ完全に血が止まっていなかったらしく、どくどくと傷口から血が溢れ出てくる。
薬研「あー…結講深く切ったな、朝餉の準備が大体５時前で、今は…１０時半か。結講経ってんな。消毒するから、そこに座ってろ。」
そう言って包帯や消毒液、ガーゼを用意している。
言われた通り薬研の座布団の前にちょこんと座る。
薬研「消毒するからちょーっと染みるぞ。」
思ったより痛い。
唇を噛みながら消毒に耐える。
薬研「…ほい、出来たぞ。また傷が開くかもしれねぇから、無理すんなよ。あぁ、その血の出方だとすぐ滲むから、２時間ごとに俺っちのとこに来いよ、いいな？大将。」
『んん…、今日書類多いから、そんな頻繁には行けないかも。』
薬研「また大将の姉貴の分もやってんのか。じゃあ俺っちが行ってやっから、あんまやり過ぎんなよ。」
『ん、分かった。じゃあ、仕事してくる。勿論、他の人達には言わないでね！』
最後に言わないように念を押し、仕事に戻った。
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京(プロフ) - 夢主ちゃん悲しいですね・・・。報われるようにお願いします！�△諒僂┐覆�てもいいですかね。更新頑張ってください！ (2018年7月18日 17時) (
レス) id: abb6f0cd00 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ﾆｺﾆｺ☆(プロフ) - どちらかと言えば続編の題名を変えるに一票です！ですが題名は作者さまの自由なので、 今作から変えても大丈夫だと思います！題名がどうなろうと応援しつづけます(≧▽≦)！ (2018年7月17日 23時) (レス) id: c1c2b00f30 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅(プロフ) - 琥珀ノ神(≧▽≦)ﾆｺﾆｺ☆さん» そう言って頂けると嬉しいです。。。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: f3f539c5b1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ﾆｺﾆｺ☆(プロフ) - このお話が読めるのであれば、別に間隔は気になりません(≧▽≦)！にっかり登場でテンションがあがりました！！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: ea037c33c8 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます、嬉しい限りです！頑張りますね！ (2018年3月22日 14時) (レス) id: f3f539c5b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎餅 | 作成日時：2017年8月13日 0時
