【刀剣乱舞】姉じゃなくて私を見て下さい【愛されたいだけ】

31.厄介な ページ34

暫くして李都が落ち着いてきた。


涙を流した後の目元は矢張り赤くなっていて、白い肌に目立っていた。

艶のある薄桃色の長い髪は乱れ、頰にぺとりと張り付いていた。



山姥切「…無理に出て行こうとも、出て行くなとも言わない。ただ‥」

それまでずっと黙っていた山姥切が声を発した。

『ただ‥？』

李都も顔を上げた。


山姥切「‥何でもない。で、どうするんだ。」


李都は少し考えてから、きっぱりと言った。


『一度決めた事は曲げない。私は出て行くよ、この本丸を。…さぁ、準備に戻ろう。山姥切は他の誰かに気付かれないように自分の荷物をまとめて置いて。…じゃあ、昼餉の後に。』


二人は怪しまれないように別々に別れ、それぞれ荷物をまとめに取り掛かった。




__李都自室(隠れ部屋)__


『…はぁ………』


自室に着くなり、李都は大きな溜息をついた。

李都(まさか、早々に勘づかれるとはな…)


『…さて、あとは食料だな。山に入れば困らないだろうが、流石に持たなくなりそうだし…かと言って本丸のものを持って行くわけにも…』


李都side

あぁ駄目だ。

考えてもいい案が浮かばない。

はは、口では出て行くと言ったものの、何も出て行けるような状態じゃないじゃないか。


さて、どうす‥「そんなん、何とかなるんちゃいますのん？」

『何とかなるって、そんな無責任な…って、え、は？』


何 で 明 石 が こ こ に い る ？


ここは誰にも知られていないはず‥

だとしたら何故明石は…？


明石「はは、えらい驚いてはりますなぁ、主はん。…全部聞いてましたわ。」



これはまた…

厄介な人が来たものだ。


これから、どうなる事かな‥


______________________________________中途半端ですが次行きます。

沢山のコメントありがとうございます！
お陰様で番外編決まりました。テンション飛ばして行きます。

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