#09【あの頃の永瀬】 ページ35
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幼い頃、両親の仕事が理由で
引越ししては転校の繰り返しで、
痺れを切らした当時反抗期真っ盛り。
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廉「俺、1人で生きていく」
自由に好きなことやる、そう決めて上京したけど
めっちゃ生きにくくて
好きなことすら見つからへん、
おもんない毎日だけが過ぎて
ある日、どこやったけな
短期バイトで引越センターしたとき
ひょろひょろな俺になんでこんなん任せるん?
一度持ち上げてみた大きな段ボールに溜息が出る
廉「…あ、あの」
隙も無く作業する先輩たちの手を止めるわけにも、あかんし
仕方なくもう一度持ち運ぼうと構えると
「ばかばか、こんなデカいの1人で持つなっ、あぶねーって」
どこから現れたのか、明らかに俺より背の低い同じバイト生
いわゆる先輩で。
「俺こっち持つから、あっちに進めよ!」
廉「はい…」
男らしいというか、勢いに押されて最初は苦手で
「岸くん」「ゆうた」と呼ばれて
いつも周りに誰か居て
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優太「廉!!!!」
廉「え?」
なぜか突然、俺に絡んでくるようになった
優太「ほんとかっこいいね、肌の色も羨ましいくらいワイルド。
あ、でも少し筋肉つけたほうがいいんじゃね???」
廉「…」
優太「無視すんなよ!」
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作者名:おもち | 作成日時:2021年2月22日 19時