ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ11)

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#03-5 ページ11

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さっきのこともあったせいで

1人で居ることに少し恐怖を覚えてしまって

どこ行ったのよ、全くもう…

次第に近付いてきた車のライトが

私の全身を照らされている気がして

まさかね…

廉「乗って」

廉まで免許を取ったなんて、

大きくなったなと謎の親目線になりつつ

ガラスにでも触れるかのように車に乗り込むと

廉「時間掛けすぎやろ」

今日、初めて笑った。

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車内では無言が続く中、私の携帯の振動は鳴り止まない。

いけない…紫耀に連絡するといって約1時間が経っている

廉「…出らんの?」

「あとで、掛け直す」

廉「ふーん」

それ以上何も言ってこなければ、

紫耀からの連絡も一時落ち着いた。

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信号待ち、目のやり場に困って外を眺めていると、窓が勝手に開き始める。

「寒いんだけど!?」

悪戯っぽく横目でみていた廉の肩を叩いてしまい

我ながら、距離感にびっくり

「廉は今何してんの」

廉「んーいろいろ」

雑な返しに「いろいろって??」って

聞き返しても「いろいろ」しか答えない。

しかも結構、真顔で答えるから

本当に答えたくないんだなーと思うと

ちょっとだけヘコむ。

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