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「つい、たー!!!」
車に揺られて数時間。楽しくお喋りしていたらあっという間についた。
「必要なもの持ってねー、いらないものはおいてってね。特にくろちゃん、トランプはいらんからね」
「はぁい」
「あああ美香そのノートもおいてって!」
「殺生な!!わたしの生きる糧なのに……」
「うるさい心のファインダーに収めとけ!」
はい、なんやかんやありましたが無事降りました。なぜわたしがツッコミ役なのでしょう。もっとふざけたい。
「寄り道せんできちんとついてきて〜……おい坂田こっちこい!!」
「え、なんか狐みたいなんがいて……」
「東京に狐おるわけないやろさっさとついてこんかい!!」
いやー、なんかセンラさんがいてよかった。いなかったら絶対無法地帯になってたと思う。
センラさんがするすると手続きを終えていく。お金を払って、着替えればすぐに入れるようになった。
「それじゃ女子組ナンパされんなよー」
「まあAいるから平気でしょ」
「おいわたる末代まで呪ってやるからな」
一時解散。それぞれの着替え場所に歩いていく。
「どんな水着なん美香さん?」
「呼び捨てでいいよ96猫さん。あーっとね、タンキニ、って言うの?露出低いやつよ」
「え、じゃあわしの事もくろちゃんって呼んで!!」
「おっけいくろちゃん、そっちはなに着るの?」
「スク水」
「え?」
この2人の話は聞いてるだけで面白い。流石コミュ力オバケ。
それにしても、自分の水着については聞かれなくて良かったー……。
「ほい、じゃあ着替えましょ!覗いちゃおうかな、Aちゃんのお着替え♡」
「この貧相な体見ても何も生まれませんよ」
「……この2人のGもありだな……身長差萌える……」
美香のことは聞こえないふりをする。上からのあっつい目線なんて知らない。あ、この3人の身長って大中小じゃん。
バックを引き寄せて中を覗く。視界に入ってきたその絶望感にはあ、と思いため息をついた。
「……わぁお、Aの水着攻めてるね」
「ん、どれどれ……おー、やっぱうらたんの為に?」
「違う、着たくて着るわけじゃないの……」
もう嫌、なんでこんな物着る羽目に……。
そのバッグの中には、絶対着たくないランキング1位のThe・定番!!という感じのビキニが入っていた……
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絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!お、たすくさん!亀さんになってもよろしくです!リクエストありがとうございました!楽しく書かせて頂きました! (2020年3月20日 12時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……! (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます!ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました!ぜひ書かせて頂きます! (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか? (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵怜音 | 作成日時:2020年2月7日 22時