* ページ5
*
パカリ、と冷蔵庫をあけた音がした。
はっと視線を上げてわたるを見ると、静かに冷蔵庫に目を走らせていた。無言で静かに探すタイプなのね。
あーお肉ちゃん見つかんないねぇー?どこいったんだろーねぇ??
背後からそっと近寄る。そろーり、そろーり……
っやばたのし、いまドキがムネムネが絶好調よ。
もういつでも飛びかかれる場所についた。
3、2、1、
「……A、あのさー」
GO!!
「っわ、」
わたるが小さく声をこぼした。
……しーん。
えっまって気まづっ。わたる何か言ってよ。
「ねーぇ、Aチャーン?なぁにイタズラしてんのー?」
あっやべ、その言葉は求めてなかった。
慌てて手を離そうとするもがしりと掴まれて離せない、うわああむり。
「わたるー?はなせー??」
「あ??それが人にお願いする態度か?お前ぶちころしてやろうか?」
「うっわあすいませぇーん」
誠意がない、と頭をゴリゴリと強く握られた。訂正、削られた。
痛い痛いそれ彼女に対する態度じゃないまじで。
「ていうか手を離してくれませんかね?」
「は?嫌だけど」
どんなにいっても離さないぞこいつ。
よし、なら押してダメなら引いてみろ、ということに乗っ取って。
「……っう"ぇお前腹を絞めんなしぬしぬ殺されるやめろ」
わたるはパッと手を離した。よし作戦通り。
「……で、このSM勝負はどっちの勝ち?」
「いやこれは圧倒的にAを出し抜いた俺の勝ちでしょ」
「えでもそのきっかけをつくったのは私よ」
……えーっと、これはいわゆる水掛け論なのでは?
「んー、じゃあ相殺ってことで」
「りょ」
うんこれが平和。ぴーす。
545人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!お、たすくさん!亀さんになってもよろしくです!リクエストありがとうございました!楽しく書かせて頂きました! (2020年3月20日 12時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……! (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます!ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました!ぜひ書かせて頂きます! (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか? (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:絵怜音 | 作成日時:2020年2月7日 22時