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わたるわたしのストーカーなの?今も見てんの?どこやねん。
「え、どしたん」
坂田さんがわたしのスマホを覗き込む。あー……とため息をついた。吐息王子えっちいわね。
たぬお外見て
ほぼ同時に外を見る。にっこり笑ってるわたるがいた。
こちらに歩いてきて、店に入ってくるのが見える。
「……あの質問なんやけど、うらさんに許可ってとった?」
「……とってないっす」
「やっばあああぁぁぁ」
むり、ころされる、とそわそわしだした。
「……坂田さん」
「……どうしたん」
「もう諦めるしかない」
「いやあああああああ」
「よぉ」
『ぎゃああああああああ』
ドアが開いた瞬間2人で叫び声をあげる。
「うるさいな他の人に迷惑だろ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい悪気はなかったんです」
「うるせぇ坂田」
ひええええええ機嫌わっるるるrrrrrrrrrrrrrrrっっっっっっっ!!!
「うらた様怒っていらっしゃるでしょうか」
「あ?んなもん自分で考えろ」
「……ぁああああもう悪かったねえ!タピることの何が悪い!」
もう開き直ってやるわ!タピってただけだし!!
「いや家に帰ってる途中に店に彼女と異性が居るの見たらこうなるだろ」
「そうですね大変申し訳ありませんでした」
開き直るメンタルは豆腐のように脆かったです。すみませんでした。
「あれ、今思ったんだけどもしかしてこれって嫉妬?」
「……うるせぇな」
「お?お?お?」
「ちょ、Aちゃんこれ以上は」
わたるをここぞとばかりに煽る。
ああ、坂田さんの言う通りにやめておけばよかったのに。
「……ぅるっせぇなぁ!!!!!」
あ、しんだ。
「おいAさっさと帰るぞ」
「まってタピちゃんがまだ居るの」
「んなもん置いてけクソが」
「あああ坂田さんばいばいいいいいい」
「あ?こんな時も他の奴見んの?明日どうなっても知らねーぞ?」
「いっぎゃああああああごめんなさいいいいいい」
「ば、ばいばーい……」
控えめに手を振る坂田さん。それが最後の癒しの景色でした。
ねえ店員さん満足気にGoodポーズしないで助けてよ。
今日の収穫は坂田さんがスパダリ&JKだったことと仲良くなれそうな店員さんに会えたことだけでした。南無阿弥陀仏。
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絵怜音(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!お、たすくさん!亀さんになってもよろしくです!リクエストありがとうございました!楽しく書かせて頂きました! (2020年3月20日 12時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - あ。間違えた。お久しぶりです!!!もと翼。ーたすくーです! (2020年3月20日 12時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - え。死んだ。リクエスト書いてくださってる……! (2020年3月20日 11時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
絵怜音(プロフ) - 彩華 ぴあのさん» コメント&リクエストありがとうございます!ナンパの人、懐かしいですよねw笑って頂けて嬉しいです。リクエスト了解致しました!ぜひ書かせて頂きます! (2020年3月20日 8時) (レス) id: d5db198697 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 ぴあの(プロフ) - ナンパの人ので吹きました(笑)超懐かしい……もうあったらすみません。リクエストで女の子の日のエピソードを……お願い出来ませんか? (2020年3月19日 22時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絵怜音 | 作成日時:2020年2月7日 22時