スペイン。 ページ8
フランスside
「A・クルーエル…ね」
ドアを開けながら呟く。
目を瞑れば今でもまぶたの裏に鮮やかに浮かび上がる美しい彼女の姿。
「知ってるのは何人だっけなぁ？」
彼女が生きていたのは何百年も前の話で、彼女を知っているのは限られた奴だけ。
懐かしくなって、俺は近くにいた彼女を知る数少ない奴の１人、スペインに声をかけた。
「ねぇスペイン〜？今日は何の日か、知ってる？」
「うわっいきなりどないしたんフランス。……あぁ………知ってんで。あの子の命日やろ。俺もあの子けっこう気に入ってたから覚えてるんや。なんやイギリス元気なかったん？」
スペインは変に鋭い。
「お察しの通りなーんか元気なくてさぁ。気持ち悪いんだよねぇ。お兄さん調子くるっちゃう」
「お前的には静かになってええんちゃうん？」
「そうだけどさぁ〜」
スペインとくだくだ話しているとイギリスが入ってきた。
生憎俺の隣しか空いていなくてイギリスはイタリアに席を替われとゴネていた。
「お前達!!会議の前に問題を増やしてどうする!!」
いつものようにドイツに怒鳴られた俺たちは大人しく席についた。
紅茶のカップを下ろした元ヤン野郎の目は、悲しみで溢れているようだった。
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かみきれ(プロフ) - めっちゃ好きです。作者様、神すぎます！ (2023年4月14日 6時) (
レス) @page22 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
キル・桜鬼乱(プロフ) - いぎさん一途ですね(笑)かわいいです (2017年10月27日 22時) (レス) id: 6c90db0fc9 (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 若城みやのさん» ありがとうございます!!!めちゃくちゃ嬉しいです(><)まだまだな所沢山ありますが、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2017年10月1日 11時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
若城みやの(プロフ) - 簡潔に言います。この作品スゲェー好きです (2017年10月1日 1時) (レス) id: aa2eff3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レータ | 作成日時：2017年9月14日 21時
