店員。 ページ13
No side
イギリスたちが出ていったあとの店内。
不思議な２人の客。新入りは雇い主に疑問をぶつけていた。
「あの、さっきの人たちって常連さんなんですか？」
「えぇ。金髪の方は毎年この日に決まったお花を買いに来るの。茶髪の方はきっとあの方のお連れ様ね。初めて見たから。」
「毎年この日に決まったお花を？」
「そうよ。逆にこの日以外はお見えにならないわ。………私が生まれる前から、ね。」
「えぇ!?生まれる前からですか!?……どう見ても20代前半ですよ…？」
「私が生まれる前から…と言うより、この店ができた当初から、かしら。ずぅっと、同じ花の花束。お母さんも、おばあちゃんも、あの方を知ってる。」
「それって…不老不死ってことですか？」
「……あなたは、'国家様'って知ってる？」
「どうして、急に。………え、まさか…。」
「私はそう思ってる。あの方はきっと、私達が生まれるずっとずっと前にとても大切な方を亡くされたのだと思うわ。……今日あの方がお買い上げになったお花は覚えてる？」
「えぇ。キープしておいたものと、シオンですよね。…えーっと…ローダンセとピンクのカスミソウ」
「花言葉は、シオンが追憶。ローダンセが変わらぬ思い。カスミソウが切なる思い。」
「今も、愛してるってことですかね…。」
「えぇ、きっと。」
２人の店員の目線は、イギリスたちが出ていったドアに吸い込まれていた。
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かみきれ(プロフ) - めっちゃ好きです。作者様、神すぎます！ (2023年4月14日 6時) (
レス) @page22 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
キル・桜鬼乱(プロフ) - いぎさん一途ですね(笑)かわいいです (2017年10月27日 22時) (レス) id: 6c90db0fc9 (このIDを非表示/違反報告)
レータ(プロフ) - 若城みやのさん» ありがとうございます!!!めちゃくちゃ嬉しいです(><)まだまだな所沢山ありますが、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2017年10月1日 11時) (レス) id: 98a20cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
若城みやの(プロフ) - 簡潔に言います。この作品スゲェー好きです (2017年10月1日 1時) (レス) id: aa2eff3fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レータ | 作成日時：2017年9月14日 21時
