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#26 ページ26

ザクッ…ザクッ…


Aの部屋には野菜を切る音が響いていた。オスマンさんに送られて上機嫌になった私は久しぶりに自炊する気になった。

キャベツと麸の味噌汁、チーズONチーズINハンバーグ、レタスとトマト、コーンのサラダ、ほっかほかの白いご飯!!!


「いただきますっ!」


肉汁のあふれるハンバーグとチーズの合わさりが最高だった。貰った野菜は新鮮さを保ったままでシャキシャキしていてなお美味しい。昼のパフェとハンバーガー、そして夜のハンバーグ


まさに至福のひとときだった。


これ、みなさんと一緒に食べたいなぁ。


「いつか、皆さんと一緒に、このご飯で食卓をかこめたらいいなあ…。」


?「あら、なんて贅沢なご飯。あんたには勿体ないんじゃない?」


突如聞こえた声にわずか0.2秒で反応し手元の剣で後ろに振りかぶったがそこに人はいなかった。


?「やだ!久しぶりにあってその態度?くそざこの癖に図々しいわね」


Aはその声に虫唾が走った。嫌という程聞きたくない声、吐き気がする。ゆっくり正面に戻る。窓辺に立っていたのは、一人の女性だった。


?「はぁいA〜?元気にしてた?」


「帰れ。気味が悪い、反吐が出る。てか、生きてたの。とっくに野垂れ死んだとばかり」


?「っち。随分と大口を叩けるようになったものね。最弱のクセに、妹なのが心底腹ただしいわ。」


彼女の名前はクレア。Aの実の姉だった___。


「エルタ国はとうに滅んで、あんたらは宛もなくさまよってたんじゃないの?それともやる事やって、幸せになるはずの子達を兵器に仕上げてるのかしら。」


cr「黙っていればいけしゃあしゃあとこの餓鬼が!」


「今更なんの用?私はあんたらと関わる気は毛頭ないし、なんなら殺したっていいと思ってる。」


「…はっ。そんなの、今更になってあんたが一族本来の力を発揮し始めたから立派な殺戮兵器になってもらうために連れ戻しに来たのよ。」


このイカレサイコの頭が受け継がれなくて良かったと心底安心する。それもこれも、あの人のおかげだと__。


「行く気は無いし、あんたを帰すこともしない。あんたはここでチェックメイトだよ。」

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あまね(プロフ) - 神でしょ! (10月2日 22時) (レス) @page38 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ノノルア(プロフ) - 初コメ失礼します!完結おめでとうございます!とっとってもおもしろくてまた読みたいなと思える作品でした!素敵な作品をありがとうございました! (6月18日 13時) (レス) @page38 id: 3a2fea500c (このIDを非表示/違反報告)
ユキシラ(プロフ) - 初コメ失礼します!完結おめでとうございます!!すごく感動しました!素敵な作品ありがとうございました! (2023年2月18日 20時) (レス) @page38 id: bf38fda11f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当に最高でした! (2023年2月18日 19時) (レス) @page38 id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
オタクnowだ!(プロフ) - マンちゃんカワ(・∀・)イイ!! (2022年12月23日 17時) (レス) id: e80884ff4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CLEAR | 作成日時:2022年11月28日 17時

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