アーティストの私とアイドルの君 (ページ37)

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樹「、、仕事帰り？」

『うん。良かったの？あの人』

樹「あー。別に彼女とかでもねーし何とも思ってないから」

『なんとも思ってない人とホテル行こうとしてたの？』

樹「いや、でも行ってないじゃん」

別に付き合ってる訳でもない。
なのにこんなに嫉妬心剥き出しの自分が恥ずかしい

『やっぱり女遊び激しそうって印象は本当だったんだね、、』

樹「、、ん、、そ、、れ」

『ん、なに？』

樹「んだよそれ。こっちの気も知らねーで」

呆れた顔、、というか悲しそうな顔、、

樹「前のCanCamでの雑誌インタビューのやつ、あれ俺の事だよね？まだ引き摺ってる恋愛があるってやつ。後、Aの新曲も俺の事なんでしょ？、、なんだよ。俺に未練タラタラじゃねーかよ。」

この人にはなにも隠し事はできない。

『、、、、だったら何。自分から別れようって言ったけどやっぱり忘れられなくて今だって嫉妬してる。私の知らない樹くんがいる事が嫌だよ。
にっしーとか北斗とかに告白されて、このままOKしたら樹くんを忘れられるんじゃないかなんて思ったりもした。でも結局私は樹くんを忘れられてない。
』

樹「、、A泣くなよ、、」

感情が顕になって泣いているらしい。

樹くんは俯いてる私の頬を手で挟んで上に向けてキスをしてきた