誘 拐 犯 。@K.Tomohiro

episode 3 ページ3

金髪、耳にはピアス、服装派手。



初対面なら絶対ぶつからないように歩くような人。



でも、こいつこそが見慣れたシルエット。



大「おぉ！神ちゃん！相変わらず派手やなぁ！ほんまなんか、眩しいよめっちゃ！」



神山智洋、通称神ちゃん。



大毅の高校時代からの同級生で、大学も一緒に決めたんだって。



大毅によると高校生の時は、勿論校則違反の金髪ピアスに加え、制服も超着崩してたんだとか。



智「それはいつものことやん！ちょっとAちゃん！シゲの暴走止めてくれん？」

『もー、神ちゃん困ってるやんか！』

大「えー…」

智「シゲは落ち込んどる時ぐらいのテンションがちょうどええよ。」

『ほんまそれ。人の平常運転と変わらんやん。』


大「ちょっ、二人揃ってやめてくれやぁ。シゲちゃんショック……」



ここで大毅が落ち込むのも、神ちゃんとアタシがだんだん可哀想になってくるのもいつもの事で。



『ちょっ。大毅そんな落ち込まんといてや！ほら、ニコニコ天使ちゃんなんやろ？自慢のエクボだってできてへんで？』

智「ほんまほんま！シゲは、笑ってこそシゲやねん。」

大「ん…ほんまに？」

『うん。彼女のこと、信用出来へんの？』

大毅「出来るっ！やっぱ俺は大っきゃんスマイルやな！さっすが俺のA！」

『もううっさい！あーやっぱ落ち込ませとくべきやったわ！』

智「毎日のことやけど、ほんまに朝からアツアツやなぁ。」

『アツアツやないねん。うっさいだけやねん。』




とここで彼女の権限で機嫌をとるのも、彼女のいない神ちゃんが突っ込むのもいつも通りの朝。



通学まででめっちゃ疲れるけど、この朝が一番心地よかったりする。

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