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え……?! 何なに?!
「りょー…すけ、?」
朝のように抱きしめ返そうとした時、微かに肩が震えてる事に気がついた。
「……お前…泣いてる、?」
そう聞くと”うるせぇ”と涙声で返される。
「……だって、」
抱きしめ返すか、と思った瞬間言葉を続けだした。
「……全然帰ってこないから…昨日見たドラマみたいに大ちゃん、死んじゃったかと思ったし、」
「……ドラマ?」
そういえば昨日2人で見たドラマの主人公の彼女が事故で亡くなったって話だったっけ。
「もしかしてそれで…心配、してくれたの?」
「………心配、した」
不意に出る涼介の素直な感情。
不謹慎かもしれないけど不覚にもキュンとした。
涼介はさらに強くぎゅっと抱きしめる。
「なんで連絡入れなかったの」
「涼介明日も早いでしょ? だからもし寝てたら悪いなって思って」
「バカ、そんなの気にしなくていいから連絡しろっての」
「……ふふ、」
「…なに」
「えー? 俺めっちゃ涼介から大切にされてんだなぁって思ってさ
なんかね、めっちゃ嬉しい」
「……ホントバカじゃねぇの」
「耳真っ赤じゃん!笑
もしかして照れてたりー?」
「マジでふざけんな照れてない」
俺の胸元に顔を埋めながらトゲトゲしい言葉を言いながらもチラリと見える耳は真っ赤。
「明日からはちゃんと連絡するから、ね?」
俺の中での1番優しい声でそう言うと涼介は胸元からパッと顔を上げ、上目遣いで
「約束な」
と言った。
「……居なくならないでよ、? しばらくは」
「お前を残して行かねーよ、てか行けないから」
「…お前は羞恥心とかいう感情無いわけ?」
_*_*_*
「居なくならない?」クルキ
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作者名:クルキ&おまめ。 x他1人 | 作者ホームページ:あっとまーくじゃんぷ。
作成日時:2019年5月13日 22時