死の向こう側 (ページ24)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:15,591 hit

なにもしてないページ24

川西side

「俺の」

「「はぁ！？」」

驚きすぎやろ、皆。

まぁ、この四年間ずっと、働いてたからなぁ。

今さらなんなん、みたいな感じのはぁ！？やろうな。

「...あのね、俺。冤罪ってやつやねん。」

～

十四年前の冬。

俺の友達が3人死んだ。

刺殺で。

その時、おれにはアリバイが無かったため、一容疑者として見られていた。

いや、やってなんいんやけど。

その日から地獄。

毎日のように

『お前がやったんやろ』

って、言われ続けて。

『やってないです』

って言ったら。

『うそつけ』

言い返される。

ほんまに、やってない。

アリバイは無いけど。

でも、ほんまにやってない。

このやりとりが、1週間続いた。

あかん、いい加減おかしなる。

その時からこのパニック障害におちいった。

『お前がやったんやろ！はいたらどうや！』

あー、これ認めたらもう楽になるんかな。

もう、良いか。

認めて死んで楽になろう。

『はい、僕がやりました。』

.

＿8年後死刑執行＿