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↑の続き ページ16

河「へー、4人かぁ。多いな。」

「そこですか?」

河「んー?うん、まぁ、ドンマイやな。俺達はそう言う存在やねんから。助けたってどれだけほざいても、殺人犯は殺人犯。」

「そうです...ね。」

河「...あ」

河井さんが、しまった、と言い口を抑えた。俺の後ろを見ながら。

なんか、あかんものでもおったんか...。

「は...Aちゃん?」

A「...死刑囚?」

ぜんぶ聞かれてたんや。

俺の話。

あーあ、川西さんと言わん約束やったのに。
面倒くさいことなるやろなぁ。

「そう」

A「なんでッ、人殺すの?、ありえない。人として、終わってる!!」

ガシャン

大きい音と共にAちゃんを押し倒した河井さん。

「河井さん...っ!」

A「な、なんですか...離れて下さいっ!」

河「俺、生きてたらあんたのこと殺すわ。」

A「な...っ」

聞いたことの無い低い声と
見たことの無い表情。

「...」

河「良いね、殺したいって気持ちにならなくて。簡単に死ねて。楽やろ?死にたいときに死ねるんやもんなー。」

A「そ...それは、」

河「俺もそんな風に、なりたかったな。幸せになりたかった。でも、殺したい人が見つかったら、もう無理や。そいつをどれだけ苦しめられるか。それだけが生き甲斐やった。」

確かに、そうやな。

俺だって、殺したくて殺したんじゃ無い。

死刑囚になりたいわけでなったわけちゃう。

手をかけたら、もう楽やった。

A「でも、どんな理由であれ、殺すのは良くない!」


河「そうやよ、アカンよ?でも、殺したかったから殺したねんよ。あんたみたいな善人?偽善者?嫌いやねん。あー、殺したい」

ふふっ、と笑いながらAちゃんから手を引いた河井さん。

あおいかおをしたAちゃんは走り去っていった。

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作者名:ひはーい | 作成日時:2018年12月19日 21時

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