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言葉をぶつけ合う ページ40

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亜嵐「…すごいショック受けてた。いっちゃんといると、また怪我させられるんじゃないかって。すごく怖がってたよ。」

亜嵐さんは、まるで全ての否は俺にあるかのように饒舌に語る。

亜嵐「いっちゃんのファンに言われたこと間に受けて、私なんかいない方がいい、いらないんだって…ずっと泣いてた。」

玲於「…亜嵐くん、もう…」

亜嵐「…1番近くにいたのに、Aが傷付けられるの黙って見てたお前に、Aを支えられると思ってんの?」

隼「や、亜嵐くん…一旦落ち着こう?ね?みんなビックリしてるから…」

亜嵐「…今日だって、顔色悪いのに無理してんの…お前ちゃんと気付いてたわけ?気付いてないだろ?そんなんで好きだとか、愛してるだとか…簡単に言ってんじゃねーよ!」

普段から穏やかで、優しい亜嵐さんが声を荒げたもんだから、つい身体がビクリと跳ねて、ビビってしまう。

樹「……」

亜嵐「…何も言い返せないってことは、お前には荷が重いってことだよ。」

あの時と同じ言葉を。

あの時と同じように肩を叩かれながら、放たれる。



Aに、お前は相応しくない。



そう言われているのだと、心が思いっきり殴られたように痛む。


壱馬「…それを言う資格が、亜嵐さんにもあるんですかね?」


シンと静まり返った中で、ポツリと低い声が響く。


陸「ちょ?!壱馬?!」

壱馬「…力ずくで自分のモノみたいに扱って、Aさんのこと洗脳してんじゃないですか?」

亜嵐「は?」

陸「壱馬、やめよう?!ね?!」

壱馬「…樹だって、Aさんを守れなかったこと、後悔してるんです。その…怖さとか、樹にだってあったと思います。けど!樹は自分の悪かったところもしっかり認めて…Aさんと向き合って…そうやって…やっと…」

亜嵐「何、関係ない奴が知ったように喋ってんの?笑」

壱馬「俺は!いや、俺らは…ずっと樹の想いも知ってたし、無意識にAさんが、樹を求めてる姿だって見てきた!だから…っ」

玲於「いや、マジで一旦ストップ!頭冷やそ?」

玲於さんの大声を機に、亜嵐さんがスタジオを再び後にする。

その姿を見ると、一気に緊張が解けたように、へなへなと床に座り込んでしまった。



壱馬「…樹は悪くない。過去のこと、いくら悔やんだって、やり直しはできないんだから…先のことだけ考えてればいいんだから、な?」



壱馬さんの言葉に、俺は、頷くことすらできなかった。

俺の知らない君→←嵐の予感



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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時

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