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揺れる気持ち ページ31

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樹「…というわけで、また付き合うことになりました。迷惑かけないように気をつけます。」


再び付き合うことになったという報告を、まずは2人の幼馴染である翔平と、一緒にいた壱馬、まこっちゃん、陣くんに一足先にした。


翔平「…藤原ぁ…良かったなぁ…(泣)」

壱馬「なんで翔平が泣く?!笑」

翔平「だって…別れたときの2人、見てらんなかったですもん…(泣)」

慎「樹さんと、Aさん…やっぱり2人並んでる姿が1番しっくりきますね。懐かしいです。」

ぐずぐずと泣きながら話す翔平に、まこっちゃんも隣でうんうんと頷きながら少しだけ目を潤ませて、いっちゃんとグッと抱き合っていた。

壱馬「…Aさん、樹と向き合ってくれて、ありがとうございます。」

『…あ、と…壱馬も、色々言ってくれてありがとう…』

壱馬「いえ。樹も、翔平も、慎もいい顔してて、俺まで嬉しいです。」

隣でニコニコと話す壱馬に、安心を覚えて、こちらまで笑顔になる。

陣「…なぁ、A…ちょっとええか?」

そんな中、1人神妙な顔をした陣くんに声をかけられ、みんなから離れた場所へと連れて行かれる。

陣「…余計なお世話かもしれんけど…ちゃんとせなあかんことやと思うから、言わせてもらうな。」

正面に立ち、どこか言葉を選びながら、慎重に話す陣くんに、緊張が高まる。

陣「…A、亜嵐さんとは…どういう関係なん?」

『え…亜嵐、くん…?』

陣「…いや、チラッと…亜嵐さんの家に何回か行ってるって…風の噂で…」

出された名前に驚いたものの、努めて冷静に、聞き返せば、目に見えてしどろもどろになる陣くんに、苦笑する。

『隼に聞いた?それとも玲於?』

陣「…いや…」

『…何回も、そういうコトしてるって聞いたんでしょ。』

投げやりにそう言えば、陣くんは一瞬ムッとした顔を見せながらも、静かに続ける。

陣「…そのこと、樹は知っとるんか?樹にも同じように軽々しく言うんか?お前にとって…それって、そんなにどうでもいいことなんか?」

『だって…』

陣「寂しさを埋めてくれるなら、誰でもええんか?優しくされたら、そんな、簡単に身体まで許すような…アホなことすんなって…」

陣くんの言うことは間違ってない。

だけど。

『…簡単じゃないよ…ちゃんと…亜嵐くんのこと…好きだったもん…』

ゆらゆらと揺れていたのは、どちらも本気だったから。

決して、簡単な気持ちじゃなかった。

そう思っていたのは、自分だけだったのだろうか。

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usa(プロフ) - 突然のコメント、失礼いたします。つい先日この作品に辿り着き、とってもハマって何度も読み返しています!続きのパスワードについて、私も教えていただきたいです!引き続き、更新を心待ちにしております! (2020年10月11日 23時) (レス) id: a03a04a4f7 (このIDを非表示/違反報告)
sui(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。ずっとこの作品が好きで、何度も見返しています。続きの2のパスワードは教えてもらえないでしょうか…? (2020年10月6日 11時) (レス) id: 2efd24e246 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 メンバーさんそれぞれの台詞の時行間隔あけて はどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年5月1日 16時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - ゆんさん» もう、リアルいっちゃん見るたびに早くイチャイチャさせたくて仕方なくなります(笑)あのビジュアルで、お前しか考えられないとか言われたら…もうぶっ倒れもんですよね…! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんちゅう(プロフ) - みなさん» 絶賛作成中です!ひと段落ついたらパス外しますので、しばらくお待ち下さい! (2019年9月4日 2時) (レス) id: 8820865f3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんちゅう | 作成日時:2019年6月10日 0時

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