【妖怪ウォッチ】雷門の天才少女は妖魔界の人気者！？〜その2〜【イナイレ】

ドラゴンクラッシュ ページ3

両チームがポジションにつき、試合開始のホイッスルが鳴った。
キックオフは尾刈斗中から。
ドリブルを防ごうとするが次々に抜かされていく。
豪炎寺はキャプテンの幽谷にマークされ、動くに動けない。
そうしている間に、月村がゴール前まで来た。

「喰らえ！ファントムシュート！！」

人魂のボールが雷門のゴールに襲いかかる。

「なんの！ゴッドハンド！！」

円堂はモノにしたゴッドハンドでファントムシュートを止めた。
周囲からは感嘆の声が上がる。

「みんな、落ち着いていこうぜ！」

円堂の言葉に、1年生たちは少し自信がついたようだ。
ボールは風丸に渡り、風丸の指示でDF陣も上がる。
少林寺が豪炎寺にパスを回そうとするが、豪炎寺は特に警戒されているせいかマークがついてパスを出せない。

「こっちだ、少林！」

ノーマークの染岡が声を上げ、少林は迷わずパスを出す。
染岡はそのままドリブルでゴール前に来た。

「見せてやるぜ、俺の必殺シュート！ドラゴンクラッシュ！！」

染岡のドラゴンクラッシュに驚き、完全に不意をつかれた尾刈斗中のキーパー、鉈は失点を許してしまった。
先制点は雷門だ。

「やったな染岡！俺たちが先取点取ったんだぜ！」

「あぁ！」

雷門のベンチでも、秋と春奈が喜びを露わにして抱き合い、他のメンバーも自信を持ち始めていた。

「大したことなさそうな奴らでヤンス」

「ビビリすぎてたんだよ、俺たち」

栗松と少林の言葉を聞き、Aはじっと尾刈斗中を見つめていた。



試合が再開され、再びホイッスルが鳴る。
尾刈斗中のドリブルを松野がカットし、そのままボールはAに渡った。

向かってくる尾刈斗の選手たちを見据え、Aは羽のように両手を広げた。

『花隠れ！！』

すると、Aの身体は無数の花弁に変化し、ボールを巻き上げて空へ舞った。
気がついた時には、Aの姿は尾刈斗のDF陣の後ろにあった。

「すげぇ！」

「あの時の必殺技か！」

Aは帝国で見せた無意識の必殺技をモノにしていたのだ。

『フッ。染岡！』

「任せろ！ドラゴンクラッシュ！！」

2回目のドラゴンクラッシュが放たれ、またもや雷門の得点。

「やったやったー！」

「円堂、勝てるんじゃないか！？」

「ああ！」

半田が喜び、風丸も嬉しそうに円堂と頷き合う。
そんな面々を見ながらも、Aは豪炎寺に話しかけた。

『豪炎寺、どう思う？』

「……まだ油断ならない。それにあの映像が気になる」

『……呪いか。何かタネがありそうだね』

鬼道と二人の小学生→←尾刈斗戦、当日

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