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なぜ魈を助けたのか、と言う理由はいくつかある。あるが、その中にきっと一番大切であろう「モラクスとの契約」は無い。私は確かにモラクス…鍾離と契約を交わしてはいるが魈個人に関する契約などは一切無いのだ。
では契約が無いのならなぜ？と余計疑問が積もるだろう。
「割と単純な理由だけど…どう思う？」
「質問しているのは我の方だが……ふん、お前のことだ、どうせ気まぐれだとか言うのだろう？」
「おや、拗ねてるの？」
「なっ、なぜそうなる！」
わかりやすいんだよ、とケラケラ笑いながら煙管に手を伸ばす。半分ほど食べた杏仁豆腐を横目にまた煙を吸い込んだ。その煙を、不服そうな顔の魈に吹きかけると思い切り眉を顰められてしまう。
「っ貴様、我に恨みでもあるのか。」
「…ふふ、お前はまだ
二度目は味を楽しんでから普通に吐き出し、席を立って魈に近付くと頬に指を滑らせる。なめらかな肌触りを堪能して、固まる彼に目線を合わせると驚いたように目を見開いた。
「ま、て…今の、まさか……」
「そのまさかだ。私はお前を気に入っている。
なんだ、理解しているじゃないか。そんなことを考えて魈から距離を取る。少々刺激が強かったらしく、これでもかと顔を赤くする様子に笑いが込み上げて来た。
「ふふ、想像したのか？」
「っ、うるさい。」
顔を背けてしまった魈を横目に、自分が座っていた椅子に戻り残っている杏仁豆腐を平らげる。食べる手が止まってしまった彼は、まだほんのりと色づく頬を隠そうともせず私を見据えた。
何かを口にしようとして言い淀むのに、視線だけは決して外さない。そんな彼に私はまた笑顔を浮かべた。
——「……。」
——「そんな不満げな顔をするな魈。お前のそういうところが好きだと思っただけだからな。」
——「っ、我を弄ぶのも大概にしろ…！」
——「っふふ、なんのことやら。」
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はくあ - ｱｯアルベドお兄ちゃん...リクエストいいですか... (2023年2月1日 20時) (
レス) @page27 id: 3df7a9e742 (このIDを非表示/違反報告)
せぱらんとすぱごん(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます…！！通知来た瞬間嬉しくなりましたwまんまアルハイゼンでほんと…すごいです…() (2023年1月27日 15時) (レス) @page18 id: e5b6d94770 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 遅くなってすみません！リクエスト応えてくれてありがとうございます！凄いです… (2022年9月21日 16時) (レス) @page8 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこみこみこ - ぬわぁぁぁぁぁ！！なんなんだこの作者様の最高なティナリは！？私はこれと同じ、、いやｯｯこれ以上なティナリを見たことが無いｯｯｯｯ！作者様！最高ですぞ！！ (2022年9月14日 18時) (レス) @page5 id: 615e2dc66e (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん - コメント失礼します。ティナリ様作者様様です、、、しっかり意識させる男(？)で笑ってしまいました最高です!!!!アルハイゼン楽しみですぐふふ🤤 (2022年9月8日 0時) (レス) @page5 id: 079c11adfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりふき | 作成日時：2022年8月27日 18時
