僕の推してるお天気お姉さん【まふまふ】

一歩ずつ ページ34

そらるside


俺の言葉を聞いてどうした？と言わんばかりにきょとんとするAさん。


何処まで鈍感なのか。




そ「せめて敬語は外して。あとっ！さん付け禁止っ！これ守れなかったらまふの事好きって事バラすよっ？！」


と言うとわかりやすく顔を赤く染める彼女。



残念ですが帽子越しでもわかっちゃうくらい。



そしてこんな事で脅す俺はどうしてもこの子を手に入れたいらしい。


『や、やめるからっ！バラシだけはしないでっ！伝えるなら自分で言う派だから！』



むすってしながら焦るなんてどれだけ表情が豊かなんだよなんて言ったらもっと怒られるから今は口を開かないようにしておこう。


「これでちゃんと友達になれたな。」



俺はAちゃんに向かって慣れない笑顔で言うと、またまたきょとんとする。



『今までは友達じゃなかったの？』



首を傾げて言うAは本当にずるい。



俺の気持ちも知らないで。



『あっ、そろそろ行こう。時間…結構経ってるし。』



腕時計を確認すると着いた時間から10分ほど経過していた。



長い時間でも短く感じさせちゃうことは君の長所なのか短所なのか。



そう思いながらもまた一歩進む。


それと同時に俺の恋愛も一歩進んだんじゃないかな。

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