僕の推してるお天気お姉さん【まふまふ】

ぽーかーふぇいす ページ33

『んっ？！やばっ！急げ〜！！』



気がついたら予定の5分前。



お洋服を選んだり、メイクをしたりしていたらいつの間にか予定時刻のちょっと前になっていたみたい。


黒いキャップを被って、この前の撮影で貰ったブランド物のショルダーバッグを肩にかけるとすぐに家から飛び出した。



坂「あっ、A、お出かけ〜？？」



満面の笑みでお花畑みたいな雰囲気を纏いながらさかたんは聞いてくるけど急いでたから無視してしまった。



多分後でお説教くらうな(笑)



走りやすいようにスニーカーにしてきたからまだよかった。



女の子らしさはないかもしれないけど今は時間だ。



『はぁ、はぁ。』



まだいないかな？



幸いにも彼方さんはまだ来てなかったから待たせずに済んだ。



よかったぁ。


そ「ごめん、遅くなった。」



落ち着いた雰囲気を保ってる彼方さんが珍しく息を切らして謝ってくる。



なんだかさっきの私みたいだ。



『大丈夫ですよ！私もまだ来たばっかりですから！』



安心させようとそう言うと



そ「ほっ、ほんとぉ？」



若干上目で見てくる彼方さんは歳上と思えないほど可愛い。



『ほんとですよ！』



そ「そう？ならよかった。てかさぁ。」




さっきと違った冷たく鋭い目で見られて思わず困惑する。



『え？』




そ「いつまでそんな堅苦しい口調なの？それとさっき可愛いとか思っただろ？」




耳元で吐息混じり囁くのはたとえ彼方さんじゃなくても反則です。



意識しちゃ、だめ。




ぽーかーふぇいすを保たなきゃ。

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