【忍たま】スノードロップ (ページ28)

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28話ページ28

「なんのためにって…そりゃあ後輩たちを怖がらせないようにだろ？」

小平太が首を傾げると仙蔵は小さくため息をついた。

「私たちが避けられているというのに委員会活動などまともに出来るわけないだろう」

キッパリと言い放たれた言葉に小平太は肩を落とす。

「…いつになったら許してくれるんだろうな」

ぽろっとこぼれ落ちた本音は静かな食堂に消えていく。

なんだ…6年生は仲直りしたいんだ。

「…元に戻すには下級生の気持ち次第、か」

とりあえずバレーボールをさせられる危機を免れた私はまたご飯を食べようと前を向いた。

「…元に戻すぅ？」

数秒の沈黙の後、後ろで文次郎が素っ頓狂な声を出す。

えっ、独り言漏れてた？

「ほぅ…お前は私たちと下級生との仲を取り持ちたいのか？」

私の一言に興味を持った仙蔵が、自分のご飯を私の前に置いた。

「おい仙蔵…」

「文次郎も座れ」

「お！ちょーじ！いい所にきた！」

そうして、今度は6年生のい組、ろ組の4人に囲まれて朝ごはんを食べることになってしまった。

「それで、実際どうなんだ？」

仙蔵が改めて私に問いかける。

「仲を取り持つというか…怯えずに生活して欲しいというか…」

謎の威圧感で上手く言葉が出てこない。

「なら私たちに協力してくれないか？」

「｢はぁっ！？｣」