【忍たま】スノードロップ (ページ3)

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3話ページ3

「いったぁ…ここどこ」

目を覚ますとさっきとはまるで風景が違っていて。

見渡す限り木、木、木。

ここ…どこなの、

周りには荷物も自転車もなにもない。

とにかくなにか…

と、とりあえず！困った時のスマホだ！！

慌ててポケットのなかを漁る。

「…あった」

荷物がなくてもこれさえあれば

助かるかもしれない…！！

電源を入れてみれる。

その瞬間、子どもの声が聞こえてきて

わたしはとっさに茂みに隠れた。

隠れなきゃいけないきがした。

「らんららららんらーんらららららんらんらんららららーん」

これは！忍たまのオープニングテーマ曲！！

…ん？待ってよ。

この声、あの3人組にしか…

いやでも。いるわけないじゃん。

次元が違うんだから。

いやでも聞けば聞くほど…

「乱太郎！きり丸！しんベエ！」

また考え始めたとき、“その3人”の名前を呼ぶ
張り詰めた声がして、歌が止む。

そ、そ、その声はっ！！
五年い組の学級委員長！！
尾浜勘右衛門先輩っ！！！

…ってあれ？

お決まりの丁寧な紹介がない…もしかして間違ってた？

そぉっと茂みから顔を出す。

…っていうか間違ってたもなにも、現実世界に忍たまのみんながいるわけ…

「…っ！！？」

いたぁぁっ！！？

見慣れた水色の井桁模様の制服を身にまとった3人。

そして青紫の制服を着たうどん髪。

しかもなんか3人は怯えてるしっ！

どういう状況なんだ…？