【忍たま】スノードロップ (ページ11)

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11話ページ11

シナ先生に着付けをしてもらいながら他愛もない話をする。

とは言っても話せることは限られてるんだけど。

兵助が高野豆腐を持ち歩いていたとか
小松田さんが資料をぶちまけていたとか。

きっとシナ先生にとっては日常のことなんだろうけど、どんな話も聞いてくれた。

「…Aちゃんは本当にこれまでの天女様とは違うわね」

ふいにシナ先生はそう言って笑った。

「疑ってなんぼの職業だから、みんな貴女のことを試してくると思うし私もまだ完全には信用できない。

…でも貴女がこの学園を救ってくれるような気がするわ」

ちょっと大げさな言い方だけど、と見せた笑顔は

今までで1番きれいな笑顔だった。

「はい、完了よ。」

くるっと回ったり腕を上げてみたり飛んでみたり

うん、動きやすい。

「ありがとうございます！」

「じゃあまずは食堂に行ってご飯を食べて来ましょ。後で忍たまのみんなに学園長先生が紹介してくださるわ。」

シナ先生はこの後やることがあるそうで

道を教えてもらい、私は1人で食堂に向かった。

それにしてもここ…広すぎないか！？

道順通りに来たつもりなのにどこかわかんなくなっちゃった。

誰かに聞くにも聞ける状況じゃなさそうだし…

と思っていたらビュンッと何かが目の前を通り過ぎる。

「食堂はどこだぁぁあっ！！」

な、なにごと！？