お菓子は皆を笑顔にする魔法。【 夢色パティシエール】

▼sweet.005 ページ6

▼Ichiho side






今日はなんだか夢みたいな日。佐原Aちゃんって言う、可愛くて気の合う女の子と大好きなスイーツの話を沢山できて、アンリ先生からはおばあちゃんとの夢を思い出させてくれて、こんなあたしにも才能があると初めて褒められて...。


あたしは今日、聖マリー学園に行く事を決めました！




「って、ああ！！」
「どうしたのですか？いちご」
「さっき会ったAちゃんって言う女の子と連絡先を交換してなくて！！あー、あたしってドジだなー。もうあの子と会えないのか...」



さっき初めて会ったAちゃん。あたしと同じ、それ以上にケーキを机の上に置いていて驚いたのを覚えている。あたしとちょっと似てるかも？なんて思って、少し声をかけてしまった。

Aちゃんはとても優しくて元気な女の子で、学校や勉強の話やあたしの愚痴も嫌な顔せずに聞いてくれて、チョコ野郎っていう超イラつく奴の事も話してくれた。

まるで初めて会った人じゃないような感覚を感じたの。それなのに彼女ともう会うこともできずに、このまま終わってしまうなんてとてもショックだった。




「そのことなら心配ありません。彼女とはまた会えます」
「え、どうゆうことですか？！」

「聖マリーに来れば必然的に分かりますよ、いちご」




聖マリー学園に行けば分かる？

何度考えてもハッキリと答えを出すことが出来なかった。アンリ先生とAちゃんと聖マリー学園に何か関係があるのかもサッパリ分からない。あーもう、こうゆう時に限って自分の頭の悪さを自覚してしまう。考えなきゃいけないのに、分からなさすぎてもう脳がこんがらがってる。


でも、アンリ先生の言う通りに聖マリー学園に通うことが出来れば、Aちゃんにも会えて、アンリ先生が作ったようなスイーツも作れるってこと？！


それって凄く最高じゃない！！



何がなんでもパパとママに聖マリー学園に転校する許可を貰わなきゃ！！




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