▼sweet.049 ページ50
▼Your side
「それにしても、このマジパンどうしてこんなに上手く作れるの?」
その疑問に花房が職人は目で見て盗めというパティシエールの話をしてあげている。パティスリーに入れば誰も親切に教えてくれはしないという話に次第に神妙な面持ちになるいちごちゃん。
「なーんてね!ここは学校だし、いちごちゃん可愛いからなんでも教えるよ」
学生のうちは誰も教えてくれないことはないよ直しつつ、可愛いからなんでも教えるという花房の優男…というか一太くんの言葉を借りれば「ナル男」な部分が垣間見える。
樫野と安藤の残りの男子組は花房の性格に時々戸惑いを隠せないみたい。
「俺、アイツの性格ついていけねえ」
「同感」
『あはは…』
まあ、花房は整った顔面も相まってか、女の子に優しくするという性格は2人の意見とは真逆で喜ぶ女子生徒も多いようだ。
私達が隅で話している間に、花房はいちごちゃんに飴細工を作る時のコツを教えていた。それに感化されたいちごちゃんはマジパン作りの練習をバニラもモデルにして始めた様だけど、なかなか上手くはいかないみたい。
「天野は不思議と教えて見たくなるよな。砂が水を吸うようになんでも吸収するから面白くて、アホな性格が幸いしてるのかもな」
「素直って言ってやれよ…」
『ま、そこが彼女のいいところじゃない』
マジパン作りに熱中しているいちごちゃんと先生になっている花房、お世辞にも上手とは言えないマジパンをスプーンやフォークで突くココア達を眺めながら楽しい時間はすぐに過ぎていく。
すると、ココアが私の耳元までやって来てコソコソ話くらいの音量で囁いた。
「A、あの窓にいる子たちっていちごに意地悪した子達…?」
『えっ』
ココアから得た情報を便りに窓を見つめれば、同じクラスでBグループの中島さん達が。私と目が合い驚いたのか走って逃げて行ってしまった。
彼女達がここまで来た目的はおそらくいちごちゃんなのだろう。アンリ先生に推薦されてAグループに入って来た彼女が実は素人だったという事実をまだ受け入れきれなのかもしれない。
あの時の悪さだけで懲りたかと思えば、、受け入れられるにはまだまだ一波乱ありそうだよ。
ーーいちごちゃん。
続きは ▶︎続編 にて
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時