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▼sweet.048 ページ49

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「皆本当にパティシエになりたいんだね」
「僕達だってそうだろ」



「そういえば、安藤くんは実家の和菓子屋さんの隣に和洋をドッキングさせたお店を出すのが夢だったね」

「僕は華道家の母と衣・食・住のコーディネーターを目指しているんだ」

『私はありきたりだけど、自分のお店を持って子供から大人まで誰もに好かれるスイーツを提供することが夢かな』

「俺は絶対一流のパティシエになって一流の店を持つ。だからここもトップで卒業する、しなきゃならないんだ」




自分達の夢を語るのってそうそう無い機会だから、ちょっぴり小っ恥ずかしいな。でも、私達4人の夢は1年生のあの時からずっと変わっていない。私はパティシエールになるために犠牲も払ってまでこの学園に来たんだ。生半可な気持ちではいられない。

強い意志の篭った私達の言葉を聞いて何やら不安そうな顔をするいちごちゃん。何か考え事でもしているのだろうか?



「さて、ところで少し遅くなったけど…いちごちゃんとバニラの歓迎パーティーをやろう。みんなで準備したんだよ」



カフェがスプーンを回せば、魔法で4人で作ったスイーツが台の上に現れる。それを見て、いちごちゃんは誰が何を作ったのか私達の得意分野を当てはめながら答えていった。

正直私には得意分野という特別得意なものがなく、どのスイーツを作ろうか非常に悩まされた。

でも、いちごちゃんと私がこの学園で出会って最初のスイーツといえばブッシュ・ド・ノエルしかないと思い、いちごちゃんの転校初日にあげたように三種類のフレイバーを用意した。



「このマジパン人形と薔薇の飴細工は花房くんね!」
「当たり」

「このチョコ細工は樫野!」
「ああ。天野には無理だ」

「このお餅みたいなのは…」
「和菓子で使う牛皮だよ。生クリームとイチゴを包んでみたんだ」

「最後にこのブッシュ・ド・ノエルは…ふふっAちゃんね!」
『私達の初めてのお菓子だもの。歓迎パーティーにピッタリだと思わない?』




私達の歓迎にいちごちゃんは喜んでくれたようだ。それぞれのスイーツに感想も言ってくれて、スイーツ作りの向上にも繋がりそうかも。





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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時

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