▼sweet.031 ページ32
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女子への心遣いがあるか合格か不合格か勝手に判断していた私。私から不合格と断定されてしまったルックスもスイーツ作りも勉学も良いスイーツ王子は意味が分からずにポカーンとしている。
『いちごちゃんも3人とも女子への心遣いがなってないと思うよねー?』
「うん!そう思.....わあ、凄い美人。誰なの、あの人」
『?...ああ、天王寺会長!』
私がいちごちゃんに意見の同意を求めている最中、いちごちゃんは不意に通りかかった天王寺会長に目を奪われたようだ。私が言った後に名前を知らなかったいちごちゃんは「天王寺会長?」と聞き返してきて、詳しい説明を花房がしてくれる。
「ああ、高等部の生徒会長、天王寺麻里さん。数々のコンクールに入賞経験がある天才で、アンリ先生の愛弟子さ」
「天王寺...麻里さん」
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その後お店を出た私たち。私はサロン・ド・マリーのケーキの味を未だに噛み締めていた。
あんなに美味しいケーキを食べれるなら毎日いや朝昼晩で食べたいぐらいだわ!そう思っているといちごちゃんが喋り始めた。
「いいなー、あたしも天王寺さんみたいになりたーい!お店で働いてみたーい!」
「初心者が働けるわけないだろ。そもそも中等部の生徒じゃ無理だ」
サロン・ド・マリーで働きたいという夢を見始めた人がまた1人増えたと思えば、樫野に現実を突きつけられむすーっとしてしまういちごちゃん。
でも、やっぱり中等部の生徒であの店で働ける人なんてどこにもいないのは事実なのだ。
「無理じゃないもん!あたしだって店員さんならきっと...」
「店員だって高等部の生徒しかなれねーんだよ」
「えー?!そんなあ、やってみたかったのに」
『そーゆーことなら、いいとこ知ってるよ!ねー安藤!』
私に呼ばれた安藤は少し驚きながらも「うん」と言い、花房がいちごちゃんに安藤の家がやっている和菓子屋「夢月」に手伝いに行かないかと提案したのだった。
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時