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▼sweet.003 ページ4

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今回のスイーツフェスタで出されているケーキはどれも絶品だ。一口食べるとそれぞれケーキの味が口いっぱいに満たされて自然とニヤケが止まらない。これは長時間かけて来た甲斐があったと感じた。

隣を見ると、妹さんとの話は既に終わっていて、ツインテールの彼女はケーキを食べ始めていた。彼女の笑顔を見ていると、なんだか惹き付けられるように彼女と話がしてみたくなって、思えばもう話しかけていた。



『凄いケーキの量だね、私もだけど。ケーキ好きなの?』
「うん、大好きだよ!スイーツって食べるといつも幸せな気持ちになれるから!」



私も彼女と同じ気持ちだ。スイーツがあったからこそ、私はパティシエールという夢を見つけられて、その夢を追うためにスイーツ作りの自主練だって勉強だって頑張って、今は聖マリー学園で樫野と安藤と花房と出会えた。

時には挫折して、もう辞めてしまいたいって思った時もあったけれど、そんな時私を立ち上がらせたのもやっぱりスイーツだった。



『私もそう思うわ!...あ、急に話しかけちゃってごめんなさい。私は佐原A、貴方の名前も聞いていいかな?』
「あたしの名前は天野いちご、Aちゃんもケーキ好きなの?!」



まるで、随分前から友達だったかのように話にどんどん花が咲いてゆく。スイーツの話から学校の話まで。詳しく聞いていくと、いちごちゃんも私と同い年の中学2年生らしい。



「それで、その先生...こらー天野ー寝るなら家だけにしろー!!って毎回のように言ってくるの。私が居眠りしてるからなんだけどねっ」
『あははっ!!それ、すっごく面白い!私もたまーに居眠りしちゃった時はチョコ野郎に拳骨(げんこつ)食らうんだもん』



いちごちゃんは「チョコ野郎?」と不思議そうな顔で質問してきたため、「顔は良いけど、毒舌で悪魔のような奴だよ」と、これから会うわけでもないのでそう説明しておいた。

美味しいケーキを食べながら、可愛い女の子と楽しく会話できるなんて幸せ、と思いながらチョコケーキを1口口の中に入れた瞬間...



「この味...」
『そのケーキがどうしたの?...!』



いちごちゃんも自分で購入していたケーキを食べて何かに気づいたようで、2人でケーキを作った人を探すことになった。




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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時

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