【BROTHERS CONFLICT】朝日奈家恋愛事情。2

▼衝突.52 ページ8

You side





｢ん、んー!!...あ、あれ」



私はあれから、昴兄さんの誕生日会が終わって部屋に戻った後、寝てしまっていた。
そして、髪はぐしゃぐしゃで頬にはソファーのクッションの跡が付いてしまっていた。
まぁ、ヨダレが垂れていないことだけは幸いだが。



｢あ゛ー、喉渇いた」



と、言いながら私は、冷蔵庫に飲料水がまだ入っていたか確認しようとしていた。
開けた瞬間に、もう飲料水のペットボトルがないことに目に見えて分かったのでリビングに水を飲みに行こうとした。



[パタパタ]



エレベーターに乗ってリビングの近くに行くと、日向の姿があった。
｢日向」と声を掛けようとしたら、未だにお酒を飲んでいる大人組の喋り声が聞こえた。



――「本当は、彼女の事どう思ってんだよ。」
――「正直言って迷惑なんだよ！！急に知らない奴入ってきて落ち着かねぇし、妙に気ぃ使うし...」



彼女とは、名前を言われなくてもすぐに分かってしまった。
流石にこれは、言いすぎだろと思ってしまった。特に、本人のいる前では。




絵｢あっAちゃん...じゃ、じゃあね。」

｢ひ、日向!」




日向は、とても悲しそうで今にも泣きそうな顔をしながら行ってしまった。リビングのソファーにいた人たちがこちらの会話で気づいたようだ。
というか、昴兄さんが階段を上がってきたら鉢合わせてしまったようだ。




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