倒 れ た 原 因 。 ページ40
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バタバタだった結婚式も無事終わり、気づけばAが妊婦になり9ヶ月半の月日が経っていた。
て「A〜、それ取って〜」
り「てつや、自分で動きなよ。」
「あ、いいよいいよ、私もなるべく動きたいし…！笑」
そう言って笑顔で動くA。
9ヶ月を過ぎた頃から、アクティブな動画の撮影はなるべく避けさせ、座ってでも撮れる動画のみの出演になった。
バディさん達とも話し合いを重ねた上、臨月を迎える頃には一時YouTube活動を休むことも決まっててリスナーの皆にも報告済み。
本人はとゆうと、なかなか活動を休むってことに賛同はしてくれなかったけど
周りの心配している気持ちはよく分かっててその気持ちをちゃんと汲み取ったのか、最終的には休むって言ってくれた。
「もう少ししたら皆と動画撮れなくなっちゃうのか〜…」
り「大丈夫大丈夫、すぐまた撮れるようになるよ？笑」
虫「長くても半年って亀ちゃんも言ってたし、僕らも頑張るからAも頑張ろうよっ、ね？」
「でもベイビーが産まれたら…、可愛くて堪らなくて撮影どころじゃなくなっちゃうんだろうな〜♡」
虫「慰めの言葉を返してもらってもいいかや？」
コントみたいな流れを見て周りのメンバーと爆笑してるとお腹を撫でて顔付きが変わるA。
と「A…？」
俺が声をかけた瞬間、後ろにもたれかかるように倒れるA。
幸いにも後ろにはりょうがいてAをしっかり受け止めてくれた。
と「A…！！」
虫「落ち着いて、救急車呼ぶから。」
倒れた原因はすぐに分かった。
と「破水…、破水しとるげ！」
り「てつや、タオル！」
て「は、はいっ！」
俺の声が虫にも届いていたみたいで、救急隊員の人に電話で破水していることを伝えてくれていた。
救急車でかかりつけの産婦人科に運ばれ、そのまま分娩室へと運ばれていくA。
ナース「破水もしていて赤ちゃんがいつ産まれてもおかしくない状況なのでこのまま普通分娩でママさんには頑張ってもらうのですが、パパさんはお立会いなさいますか？」
と「立ち会います、あの、カメラとかって…」
ナース「検診の時から奥様からお伺いしております、構いませんよ。笑」
笑顔でそう受け答えしてくれるナースの人に｢こちらです｣と招かれ、皆に見送られながら俺は分娩室へと足を踏み入れた。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2019年5月28日 0時
