雪 【井立椿】 ページ30
人工的な雪に過ぎない自分の「雪」を見つめます。冬は、俺が大好きで、大嫌いな季節。
ぼーっと感傷に浸っていますと、何か手に、焼けるような感触。
「ィッツ」
ザクッっと、自分の腕に深く傷が入ります。
(……ああこれは、夕暮くんに見つかったらめんどくさいですねぇ)
なんて呑気なことを考えながらも、流れる出る血は一向に止まる気配を見せません。
「あっちが先か……」
呟いて標的に目をやるやります。空いた左手を駆使して、ナイフを投げます。
……うんうん、上手に首が跳ねました。清々しいです。
「……はぁ」
ビリリと自分の着物を破いて傷を覆う。
まぁ、これだけ返り血を浴びたらバレないでしょう。
……バレたところで、どうにもさせないですけど。
ただ、
「痛いまま終わる俺じゃねーよ」
おっと、昔の言葉が出てしまいました。
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魁來。(プロフ) - 終了しました (2017年12月1日 6時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
魁來。(プロフ) - 更新します (2017年12月1日 6時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
トウキビ(プロフ) - 更新しました (2017年11月25日 19時) (レス) id: 897976709d (このIDを非表示/違反報告)
トウキビ(プロフ) - 更新します (2017年11月25日 19時) (レス) id: 897976709d (このIDを非表示/違反報告)
フリダ‐(プロフ) - 更新終わりました。 (2017年11月24日 19時) (レス) id: f3285e7d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四季紡ぎ。作成メンバー x他9人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月12日 22時