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『なにあれ』
翌日の部活の時間。
プールに出てくれば、遙の真似をする郁弥の姿が目に入った。
なんで真似してるんだ?と首を傾げて見ていれば、ポンっと肩に手が置かれて振り返る。
夏「よっ」
『こんにちは』
振り返った先には夏也先輩と尚先輩がいた。
挨拶をすれば2人とも返してくれる。
夏「大丈夫か?」
昨日、結局家まで送って貰ったが、私の様子がおかしいのを最後まで気にしていた夏也先輩。
今日はお昼後の授業が移動教室だったため、一緒にお昼を食べていないし、会うのはこれが初。
きっとまだ昨日の私の様子を気にしていたのだろう。
『大丈夫です。もうぼーっとしません』
私がそう言うと、夏也先輩は少し間を置いてから「そうか、大丈夫なら良かった」と言ってほかの1年の方に歩いていった。
尚「体調とか悪くなったら言ってね」
『…はい』
夏也先輩の後に続くように歩いていく尚先輩に、私もついて行った。
_____…
尚「まず、スタートの練習ね」
先輩立ちに呼ばれるまでは、尚先輩と一緒に1年の練習を見ることになった。
初めはスタートの練習をするらしい。
泳がないからあまり深く考えたこと無かったけど、水泳のスタートって難しそう。
頭から飛び込むとか、怖いでしょ。
なんて思いながらも、尚先輩の説明をノートにメモしていった。
笛の合図で飛び込むのを何回か繰り返す。
しかし、タイミングが遅くてそれを尚先輩に注意されていた。
そこからは、スタートの姿勢を教わる4人。
尚「で、ここからが大事。息を吐き出したあと、細かく呼吸を整えながら全身を耳にするんだ」
旭「耳?」
尚「そ、耳。身体中の神経で笛の音を聞く感じ」
説明してくれる尚先輩だったけど、私を含めていまいちよく分からないと言う反応だった。
尚「ま、分からないよね。いいよそれで」
旭「え、いいんすか?」
尚「うん。結局感覚で覚えるしかないからね」
そう言って、移動する尚先輩は私たちにもこっちに来るように言った。
尚「かるた取りをしよう」
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アコ(プロフ) - トキヤloveさん» コメントありがとうございます!更新させていただきました!楽しんもらえると幸いです! (2021年10月12日 0時) (レス) id: b7dc70b3b5 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove(プロフ) - アコさん» こんばんは 続き楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2021年10月10日 21時) (レス) id: 321a17ab2b (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - トキヤloveさん» 初めまして。コメントありがとうございます!また応援もありがとうございます!引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります! (2021年10月6日 0時) (レス) id: b7dc70b3b5 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove(プロフ) - こんばんは 初めまして、トキヤloveといいます。続き楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2021年10月4日 20時) (レス) id: 321a17ab2b (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - みらさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてとても嬉しいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (2021年9月23日 1時) (レス) id: b7dc70b3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2021年9月17日 0時